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カテゴリ:海外生活
友人のKevinからタトゥーに彫るために英語を日本語に訳してくれと頼まれた。
タトゥーは(一応)一生ものだから、間違ったおかしな日本語で彫るのはイヤなんだとか。 ホーっ、エラいじゃん! 世の中最近、TシャツとかタトゥーとかCDジャケットとかに奇妙な日本語が増殖中だからなあ。 彼のその心意気はご立派! 彼は今、既に「狼」というタトゥーを持っている。 彼はそれに続けて更に彫り足したいらしい。 んで、彼が彫り足したいフレーズっていうのが "Lone wolf walking the path"。 どうやら彼のお気に入りの作家の小説だか詩だかの一節なんだって。 「ふ~ん、なんだ簡単な英語じゃん。」 なーんて思っていたけど、 「一匹狼が道を歩く」 では日本語としては正しいけれどどうも響きがかっこよくない。 タトゥーに彫るくらいだからかっこいいのをお願いしてるわけだし、、、。 この場合の"path"は単に「道」"road"を表してるんじゃなくて「人生の道」っていうか"way of life"みたいなものも表してるわけで、、、。 「一匹狼、道を往く」 これなら"Lone wolf walking the path"って感じが出てるんじゃないか? (狼の後に「、」はあったほうがいいよねえ?) でもタトゥーに彫るには長すぎるかも。何しろ首の後ろに彫ってるし。 で、少し短くして 「一匹狼が往く」 これでもかっこいいじゃん? わざわざ「道」って言葉を出さなくても「往く」って言葉だけで道もその中に含まれてる感じだし。 "Here goes a lone wolf"って感じかな。 ここで彼から質問が。 「一匹の匹って何?」 「動物を数える時の単位だよ。犬が一匹、二匹、三匹って感じで。」 「???」 「う~ん、英語で言うならば"a head of cabbage"(キャベツ一玉)のheadみたいなものだね。」 「なるほど」 「動物と魚は匹だけど、鳥は羽だよ。あと、うさぎもね。昔(鎌倉時代くらい)仏教では殺生が禁じられてて肉食も禁じられてたけど、特に四本足の動物はダメってことで鳥と魚は大目に見られてた。でも、うさぎも食べたいし、、、うさぎは羽みたいな大きな耳を持ってるし、ぴょんぴょん「とぶ」し、ってことでうさぎを鳥扱いにして食べちゃったから、うさぎは鳥と同じ数え方らしいよ。」 「行く」と「往く」はどう違うの? 「う~ん(難しい、、、)、「行く」だとカジュアルな感じで単にgoって感じだけど、「往く」だともっと文学的な感じで、サムライとか何かヒーローがやって来て問題を解決してまた去っていくみたいな感じがするねえ。(、、、うまく説明できてない、、、。) 日本語を英語で説明するのって意外と難しい。普段何の疑問も無く使ってるから急に説明を求められても「なんでだろ?」って感じで。しかも歴史的文化的雑学知識まで要求されちゃう。 それと同時にやっぱり英語の知識も必要になる(あたりまえだけど)。うまく理由が説明できなくても英語で言うとこんな感じって説明できたら納得してもらえるしね。 さて、"Lone wolf walking the path"、皆さんならどう訳しますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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