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カテゴリ:音楽
やっと、予告どおり、マドンナについて書きます。
もうすでに、すっかり時間が経ってしまって 話題もすっかり落ち着いてしまって 今さらな感じがしないでもないが、まいっか。 ♪ま、いっかいっとけ ま、いっか♪ さて、今回のマドンナは、完全に売りに来ましたね。 アバのギミ・ギミ・ギミを大胆にサンプリングした (っていうか、ほとんどそれだけの曲って気がしないでもないが、、、) "Hung Up"のかいあって、 アルバムはアメリカでもビルボードチャート初登場1位獲得。 シングルもめでたくTop10入りを果たしました。 もちろん、イギリスでもアルバムは1位獲得。 でも、アバの曲をあざとくサンプリングして使ったことに対して 世間では一部、「そこまでしてヒットが欲しいか」という声も聞かれたが、 何を的外れなことを言っているのだろう。 ヒットは「欲しい」に決まってるじゃないですか。 いや、マドンナは世界のpop icon。 Pop Starである以上、売れてナンボなわけですよ。 マドンナ以上にヒットが欲しくて欲しくてたまらないヤツラなんて 世の中にはごまんといるわけですよ。 しかも、あそこまでしてもヒットしないヤツラもまたごまんといるわけです。 そもそも、あそこまで出来るためにはマドンナクラスの成功を収めた大物じゃないとダメだったわけですからね。 アバのBjornとBennyは自分達の曲をサンプリングする許可をずっと誰にも出さなかったのに、マドンナならいいでしょうってことで、許可を出したそうです。 また、世間では今回のアルバムを聞いて、「これが最新ダンス・ミュージック?」なんてまた的外れなことを言っている人もいるが、これは明らかに、彼女が若い頃に聞いていた70年代、80年代のダンス系ポップミュージックに対するオマージュなわけですよ。ま、言ってみれば、槙原敬之や平原綾香が自分のルーツ・ミュージックをカバーしたアルバムを出すのに近いでしょう。 いや、実際、このアルバムを聞いたら、あれ?これってPet Shop Boysの"West End Girls"をモチーフにしてないか?これはDonna Summerの"I Feel Love"?これは、もしやSoft Cell?って思うような曲がたくさんありましたよ。 実は、私はマドンナって本当に好きなのはメロディーのしっかりしたヨーロッパ系のポップ・ダンス・ミュージックじゃないかと昔から思っていた。 "Dress You Up"とか"Open Your Heart"とか結構ユーロビートにも通じるしっかりとしたメロディーラインを持っていて、ある種どこか筒美京平が作る80年代歌謡曲的な感じもする。(まあ、筒美京平は積極的に洋楽ヒットをパクることでも有名だけど(笑)) 映画"Who's That Girl"のサントラに当時ユーロ・ビート系のヒット曲を連発していたプロデューサー・チーム"Stock/Aitken/Waterman"を起用したのも彼女。 あ、ちなみにStock/Aitken/WatermanはDead Or AliveやBananarama、Rick Astley、Kylie Minogueらのプロデューサーとして有名ですね。シニータのToy BoyやWinkが「愛が止まらない」でカバーした"Turn It Into Love"(Hazell Dean, Kylie Minogue)も彼らの作品。 マドンナの本名はマドンナ・ルイーズ・ベロニカ・チコーネ。イタリア系なのだ。彼女のイタリアンの血がやはりヨーロッパ的なメロディーを求めるのかもしれないし、もしかしたら小さい頃、親や親戚や近所の人たち(?)が聞いていたイタリアンな音楽を彼女も聞いて育ったのかもしれない。 そうだよ、ユーラシア大陸と南米は太古の昔から、ちょっぴり哀愁の漂うしっかりとしたメロディーラインを歌いついで来たのさ。南米のインディオはもともと大昔にアジアから渡って行った人々なのだから、いわば、われわれとルーツはつながっているのだ。南米のフォルクローレはもちろん、中世大陸ヨーロッパで発達したクラシック音楽にだって、どこか歌謡曲的なメロディーはたくさんあるでしょ? It's in our blood. ヨーロッパ大陸をバカにするイギリス人が大陸ヨーロッパ的な音楽を「安っぽいユーロ・ミュージック」といってバカにする風潮がきっとアメリカにも入ってきてると思うんだよね。アメリカでもヨーロッパ的な音楽をバカにする人たちは結構多い。日本人でもイギリス音楽かぶれの人たちにその傾向が強いような感じがしないか? ま、実際アメリカの風土にはヨーロッパ系の哀愁メロや日本のJ-Pop的なメロは何か合わない気がすることも確かなんだけどね。 2年位前にファイナル・ファンタジーのゲームがアメリカで発売されたとき、テレビCMで幸田来未が英語で歌う"Real Emotion"がCMソングで使われてバンバン流れてたんだけど、なんか非常に耳障りに感じたんだよね。アメリカの文化にフィットしていない何だかちょっと違和感みたいなものを感じた。その時はそれが幸田来未だとも知らなかったし、日本の歌を英語詩にして歌っているとも知らなかったけど。実際、日本語で歌われているあの曲は私は好きだし、英語版もそういうものかと認識した上で聞くと、なかなかいい曲だと思うよ。 あ、いけない、もう夜中の3時近くになっちゃった。もう、寝なきゃ。明日は仕事だし。 ということで、次回に続く、、、、はず。 乞うご期待!(なんて言っちゃっていいのか?) マドンナのニュー・アルバム、こちらで全曲試聴できる模様。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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