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カテゴリ:食の道具
その日は、梅雨の合間の晴れ渡った暑い日であった巌剛新道の登りで一人がバテテ、体力だけには自信があった私が先輩からダブルザックを命ぜられ2人分のザック(約40キロ)を肩の小屋まで背負い上げた。 メンバー全員がバテ気味の状態で、おのおのザックがらポリタンクを取り出して水分補給をしていた。 なにしろ当時のポリタンクは水にプラスチックの匂いが付き、けして美味いと思わないがが皆我慢して飲んでいたのだと思う。ときおりゲータレードの粉末をポリタンクに入れることもあったが予算的にそう頻繁に飲めなかった。(まだポカリスエットやアクエリヤスは無かったと思う) 当時、ポリタンクは個人装備で必ず一人一個は必ず持つように計画書に書いていました。 茂倉新道は長い下り坂で、茂倉新道の始めの小休止でポリタンクの水がもうほとんど残っていないことに気がついた。メンバーのほとんどが重さを嫌って肩の小屋で水を汲んでこなかったのだ。 茂倉新道の中間位までくると皆、脱水症状に近い状況になり、ボウフラの湧く水溜りの水を飲みだす騒ぎだった。(ボウフラの湧く水は比較的に綺麗でのめるらしいが?)その時、顧問の先生がミレーのザックから緑のグランテトラの水筒を差し出した。この水筒から飲む水の美味いこと、砂漠の中で水を差し出された状況なのだから不味いはずはないのだが・・・ 前置きが長くなったが、この時から水筒といったら グランテトラなのである。 グランテトラの内面はガラスコーティング加工が施されている。フランス人がワインの味を変えたくないのでガラスのようにしよう、と生まれたものらしい。 グランテトラはコールマンジャパンが輸入販売を行っていたようだか、現在は本国でも本体自体の生産が中止となったようで、これからの購入は難しいヤオフクでもけっこうな高値で取引されているが最近はあまり出品されなくなってきました。 単純な構造なので壊れる所はありませんが、ゴムパッキンだけは古くなってくるとひび割れがでてきて交換が必用。ゴムパッキンは山道具屋さんをリサーチしているとたまに売っています現在ストックは5個ありますから一生分は大丈夫かな? あと特徴的なのがキャップです開けるとき簡単に「ポン」と音をたてて開き、閉めるときが知恵の輪的にチョットと戸惑うことがあります。 キャップの締付力はかなり強くチョット触った程度で開いてしまうことはありません。 この締付力の強さがパッキンの劣化を早めているのかもしれません。パッキンの寿命はマルキルのほうが長いです。 私自身もシルバー(アルミ地)の0.75リットルは頻繁に使いますが他の二つ(赤と黄)の1.0リットルは完全なコレクション(老後の楽しみ用)となっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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