|
カテゴリ:釣道具
ほとんどの道具作りは人が使っている道具を見て自己流で作り、フィールドで使って倒して、使い易いように自分が欲しい道具に作り換えていく。 手工具で作れる範囲や、自分の技量の限界が分かっているので、竹籠のたぐいの工作は今のところ手を出していない。時間と指導者がいれば是非取組んでみたい。 自己流が多い私の工作であるが、渓流タモは作り始めのころに師匠がいた、師匠と言っても手取り足取り教えてもらった訳ではないが、仕事でお付き合いのあった方から、材料の選定や集め方、取った材料の下拵えや乾燥方法、枠を輪にする時の接着面の作り、仕上げ、塗装などの指導をいただいた。 まったくの自己流では一つの物を作るのに、全ての方法を自分で考え、問題があれば繰返し作り換え納得の行くものとすると、途方ない時間と労力が必要になる。これもまた楽しみとも言えないではないが・・・。 始めの道具作りに指導者がいたことで、材料に対する知識や、加工の段取りなど、以降の物作りにも非常に有益な技術や知識が得られた。 師匠の作られていたタモは、おそらく利根川上流域で伝統的に作られていたタモで、近隣の釣具にも下ろしていたが、非常に安く販売されいわゆる庶民のタモであった。現在の金属枠のタモ等ができる前から作られていた物だと思う、師匠のご近所にはタモ網を編む”お婆さん”などもいたようだ。 販売価格や量産をする関係もあってか、タモの枠と柄には角度が無く、工芸品というよりは道具という感じで色気は感じなかった。それでも沢山作ってもサイズが統一され、枠の合わせなど何処にあるのか分からないほど精度が良く、プロの仕事という感じがした。 そんなタモをコピーして作り始めた訳だが、やはり自分のオリジナルのタモや、味のあるタモが作りたくなり、そんな時、参考にしようと購入したのがこのタモであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.01 06:04:52
コメント(0) | コメントを書く
[釣道具] カテゴリの最新記事
|