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テーマ:山に咲くお花たち(423)
カテゴリ:自然
来週末頃が見どころでしょうか?
先日、尾瀬ボランティアの時、学生時代、植物の植生の研究をされていた方に、「カッコウソウ」の話をしたが「カッコウソウ?知らないナ」と言われた。 日本でも非常に限られた地域に繁殖する、サクラソウ科の植物で、手持ちの植物図鑑では、レッドダータプランツに由比つ載っていました。 そんなカッコウソウの繁殖する鳴神山へ行ってきました。 広域基幹林道の建設や盗掘などにより絶滅に近い状態になったカッコソウを、地元、カッコソウ保存会が組織培養(葉の一部をバイオテクノロジー)によって増殖し、長年植え戻しているものが多いようですが日本で此処だけに繁殖する植物なので頭が下がる思いです。 繁殖地で写真の撮影をしていて、カッコソウ保存会の方とお話をお聞きする機会がありました。 「今の登山者はマナーがよくなって助かる。10年前は盗掘者が多くて恐ろしかった・・・」とお話しされていました。 登山者に気軽に話しかけ、コツナギ繁殖地に登山者を案内するなど、同じボランティアを志すものとして、共感できる物を感じました。 わたしも「カッコウソウ」と呼んでいましたが、正しくは「カッコソウ」です。 カッコソウ(勝紅草・羯鼓草・郭公草) ●学名 : Primula kisoana ●科名 : サクラソウ科 ●属名 : サクラソウ属 ●名の由来 : 勝紅草・・・紅が勝る花だから 羯鼓草・・・楽器の「鼓」のある部分がカッコソウの花形に似ているため 郭公草・・・カッコウの鳴くころに咲くから どれかな? ●特性 :・冷温帯の山地に育成する多年草。 ・花期は5月 ・葉は5cm~10cm円形で基部はハート型、長い柄があり長い毛が密生する。 ・花は紅紫色で花喉部は色が濃く直径3cm程度。 ・花茎は10~20cmで、数個から10数個の花を輪生状に1~3段に付ける。 ・関東地方の北部、足尾山地(鳴神山系)に自生。 ・盗掘、スギの植林による環境悪化、林道建設などにより自生種は絶滅寸前の状態。 ・学名に木曾の名があるが発見例はない。 ・環境省RDB絶滅危惧IB種(EN)登録 ・H20.5.4にて鳴神山にて撮影。 --------------------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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