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テーマ:山に咲くお花たち(423)
カテゴリ:自然
ナルカミスミレ探しのロマン
鳴神山にはナルカミスミレ(鳴神菫)f. leucantha というスミレが有ることを知り、居ても立っても居られづに、鳴神山に行ってみた。 広範囲に探索できるように吾妻山からの縦走ルートをあえて選択したのも、これが主目的だ。 事前に調べた、検索方法として、エイザンスミレの変種で葉が単葉化したものが、ヒトツバエゾスミレ、ヒトツバスミレの白花種がナルカミスミレ。 ちなみにエイザンスミレの白花種はシロバナエゾスミレ。スミレの識別は難しい。 鳴神山の肩の広場まで、ナルカミスミレらしいスミレは発見できず。鳴神山(桐生岳)山頂に向かう登山道でそれらしい個体を発見。 地元の人にカッコソウの話などしながら「これはナルカミスミレですかね?」と聞いてみると、「ナルカミスミレです。この変わった葉が特徴なんです」と説明してくれた。 よく観察すると花は紫掛かっていて葉の特徴から、ヒトツバエゾスミレのようだ。 カッコソウ周辺を隈なく探して、ヒトツバスミレの白花種を見つけた。 カッコソウ繁殖地でスミレばかり見ている変な男に声を掛けてくれた人がいた。 カッコソウ保存会の方だった。昔の盗掘のことなどお聞きして、「これはナルカミスミレですか?」とお聞きすると、ナルカミスミレの特徴を数点説明してもらい、ナルカミスミレでは無いことが分かった。 本当のナルカミスミレは鳴神山中心とした2kmに、1平方メートルほどの繁殖があるそうである。 あえて特徴は書かないが、さきほど「ナルカミスミレ」で検索サイトで検索したところ、ナルカミスミレと謳ったサイトの殆どは、ヒトツバエゾスミレかシロバナエゾスミレのようだ。 幻のナルカミスミレ探しは、正にロマンである。 いつか、ナルカミスミレに出会えることを夢見て。 ヒトツバエゾスミレ(一葉蝦夷菫) ●学名 : Viola eizanensis. v. simplicifolia ●科名 : スミレ科 ●類名 : ミヤマスミレ類 ●名の由来 : エイザンスミレが単葉化(一葉化)してものなので ●特性 :・エイザンスミレの変種で葉が単葉化したもの。 ・栃木県から群馬県の関東北部にしか知られていなかったが、最近になって四国、長野県北部でも発見された。 ・花期は4月~5月 ・草丈は、5~15cm ・日陰を好み、杉林の下でも、光が入れば良く花をつける。 ・花茎は10~20cmで、数個から10数個の花を輪生状に1~3段に付ける。 ・葉の形態はさまざま。 ・H20.5.4にて鳴神山にて撮影。 ----------------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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