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テーマ:日々自然観察(9781)
カテゴリ:蝶
人が関与して守られる自然
赤城山のヒメギフチョウは1970年代に絶滅されたと言われていましたが、1981年に再発見されました。 氷河時代からの生き残ってきたヒメギフチョウは、気候条件や食草が確保される局地的な条件の中でしか繁殖することができません。 「赤城姫を愛する集まり」は今から20年前に発足したヒメギフチョウの保護組織。 自然保護団体の中には自分たちの物というような排他的な組織もありますが、私は自然や、絶滅に瀕している植物や動物を保護するためには、その地域に入る多くの人達に、その素晴らしさや、重要性、希少性などを理解してもらい、なにより保護する対象を多くの人に好きになってもらうことが重要だと思っています。 「赤城姫を愛する集まり」は、ヒメギフチョウに興味を持って訪れる人に対し、非常に親切に理解活動を行い、保護活動に参加したい者にも間口の広い素晴らしい組織だと感じています。 その活動は、観察会の開催や、産卵数調査記録、卵・幼虫の保護ネットの設置、幼虫生育調査、必要により採取(群馬昆虫の森での飼育)、山林の下刈り、食草の移植、など山林の中での地道な作業ばかりです。 初めて「赤城姫の森」を訪れた時、その森の幻想的な美しさに驚きました。 でもこの風景は、森の中を下刈りし、ヒメギフチョウが移動しやすいように樹木数を制限した森の姿なのです。 この写真を見て、懐かしさを感じられる方も多いと思います。 日本の里山、薪炭林(薪や木炭の原料の生産を目的とする森林)その物の姿といえます。 そんな森や林の中で、生き永らえた日本の植物や昆虫も多いはずです。 赤城山のヒメギフチョウは群馬県の特別天然記念物に指定されています。 成虫、幼虫、卵などの採集は法律で禁止されています。 「赤城姫を愛する集まり」の活動もご理解いただき、ヒメギフチョウや、その周辺の動植物の保護にご協力お願いします。 --------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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