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テーマ:日々自然観察(10111)
カテゴリ:自然
女郎蜘蛛の巣を見ると仲良くカップルの姿が見られますが・・・
初秋の時期に山に入ると登山道に、呆れるほどジョロウグモの巣が張っていて閉口しますが、そんな時は小枝を前に翳して、クルクルと蜘蛛の巣を巻き取ってしまします。 でも良く見ると、どの蜘蛛の巣も、ジョロウグモ”つがい”で生活しています。 ジョロウグモ1 posted by (C)あっちゃん6331 初冬の産卵時期を前に、今がジョロウグモ達の恋の季節なのです。 黄色と黒と赤の毒々しい配色の大きなのが、メスでこの巣の主。 1/3程の大きさしかない地味なのがオスで居候。 そもそもオスは別の自分の巣で生活しているのですが、この時期になると引越してきて「ヒモ」のような生活を始めます。 交尾は、メスが着替え(脱皮)中か、食事の時、彼女が彼のの存在を気にしていない隙にサッと済ませます。 それ以外の時に近ずくとメスに食べられてしまうから。 交尾を終えても、余韻に浸っていると、たちまち食べられてしまいます。 運良く生き長らえても、自分の遺伝子を残すため、他のオスに交尾されないように、メスから距離をおいて巣を守りつ続け、最終的にはメスにその身を捧げます。 ジョロウグモ2 posted by (C)あっちゃん6331 秋の空に蜘蛛の巣をみていると、オスの哀れさに、涙してしまいます。 メスは、オスと巣に掛る餌達を、産卵に備え食べ続け、あの毒々しい腹部を、さらに大きく怪しげな衣に変えて行くのです。 虫メガネで追跡調査をしなければ・・・ ジョロウグモ(女郎蜘蛛) ●学名 : Nephila clavata ●目名 : クモ目 ●属名 : アシナガグモ科 ●名の由来 : 大奥の職名のひとつの上臈(位の高い女官)から付けられた。 ●特性 : ・北海道を除く本州、四国、九州、沖縄などに分布し、何処でも見られる普通の蜘蛛。 ・体長は雌で17~30mm、雄で6~13mm。 ・雌の腹部には黄色と緑青色の横しま模様、腹部下面の糸疣(出糸突起)周辺に鮮紅色の紋がある。 ・雄は雌の1/3程の大きさで、色も褐色がかった黄色に濃色の縦じまで地味。 ・幼虫は春に孵化し、成熟期は9月ごろ、11月ごろに樹木等に白色の卵嚢をつくり産卵する。 ・雄は交尾期になると絶食する。 ・ジョロウグモは神経伝達物質を阻害する毒を持っていて、巣に掛かった餌に噛みつき動けなくして糸で捕縛する。 ・2008.9.18撮影。 ----------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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