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テーマ:尾瀬大好き(581)
カテゴリ:尾瀬
斑入りなんて現象は全然気にしてなかったのですが
昨日は、「玉原高原の自然を守り育てる会」の皆さんと 玉原の開発箇所や撹乱箇所にブナを植林するための ブナの実生の苗の採取作業に 尾瀬公認ガイドの先輩と同行してきた。 雨の中の作業なので写真は無し。 帰りに山野草の育成を行っている知り合いの所に寄ろうということになった。 わたしは、山野草愛好家というのは少なからず貴重な植物を盗掘していると思っているので 批判的な気持ちもあり、あまり気乗りしなかったのだが行ってみた。 花を見ながら、ほとんどの植物を実生で育てているということで少し考え方が変わった。 ほとんどの植物は、種子が自然散布されても、その全てが発芽育成されるのではないこと ラン科の植物は、ラン菌根菌と宿主蘭植物体が必要で 蘭を育成したラン菌根菌を含む土や、キノコと一緒に植えることで通常栽培できない物も実生栽培できることなど詳しく説明してもらった。 大学の研究室などでも発芽の実験を行っているが、データ管理での実験ではなかなか良い結果でない場合も多いが、愛好家により繁殖が可能になった例も多いそうだ。 たしかに希少な植物も同じ遺伝子を持つということで、安易にバイオ繁殖という言葉を聴くが本当に自然に対して負荷を掛けていないのか疑問を持っていたし、経験や技術で発芽環境を作り繁殖させるほうが遺伝子的にも優しい方法のような気がする。 あの、腐食性植物のギンリョウソウ(銀竜草)ですら、フラスコの中では栽培できるというのだ。 そんな中で葉に斑の入る、フイリ(斑入り)の話になった。 斑入りも実生栽培できるのか聞いてみたところ 「メンデルの法則って学校で教わったよね。斑入りというのは栽培過程で淘汰されるし、突然変異的に出たものも自然界では一時的なもので消えてゆく運命なんだ。だから株分けで増やす。」とのこと ん、と思ったが 「ところで先輩、尾瀬のフイリミズバショウ知ってる?」と聞いてみた。 「ミズバショウに斑入りなんてあるのかよ。」と返事 するとこの愛好家さんが、「OOのOOの所でしょ」と答えた 「え、知ってるんだ」 よく研究してるし、自然を良く観察しているのだ この人は、本当に山野草や自然が好きなんだなと感じた。 植物のこういう愛し方もあるのかなと気持ちが揺らいだ出来事でした。 もちろん尾瀬は枯れ枝一本、石ころ一個でも持ち出し禁止だし 国立公園や国有林でなくても、自分の家で山野草を咲かせたいと安易に山野草を採集することは、つつしむべき行為だと思っている。 みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ ----------------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、尾瀬トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 『あなたに、まだ、見せてない風景があります』嬬恋村インタープリター会 みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ 身近な自然の中で生きものを見つけ、その体験を通して生命の大切さに気づき、豊かな感性を育む・・・ 私たち「赤城姫を愛する集まり」は、この貴重なヒメギフチョウがいつまでも赤城山に舞い続けられる事を願う者の集まりです このブログのホームに戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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