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テーマ:山登りは楽しい(12250)
カテゴリ:登山
ヤマネ・モモンガ観察編
夏沢峠、山びこ荘は、八ヶ岳の他の山小屋と比べれば設備や快適性からいえば劣るかもしれない でもヤマネ・モモンガが出没する山小屋として、ネイチャーガイドの私としては是非、企画に取り入れたい場所 モニターツアーで偵察に行ってきました。 西の空に日が沈み、東の硫黄岳から月が昇るころからが夜行性の動物の活動時間 窓の外の餌台にやってきたのが モモンガ ヒマワリの種を十分に食べたら居なくなって 次の朝、部屋の棚の餌を食べにまた現れた 体に比較して目が大きくて可愛い 今までムササビは見たことがあったがモモンガは初めて見た。 大きさも見た感じもリス風なのだけれど、前足と後足との間に飛膜と呼ばれる膜があり、飛膜を広げることでグライダーのように滑空し、樹から樹へと飛び移ることができます。 モモンガ(摸摸具和、鼯鼠) ●学名 : Pteromys momonga ●属名 : ネズミ目(齧歯目) ●科名 : リス科モモンガ亜科 ●属名 : モモンガ属 ●名の由来 : 平安期にはムササビと区別されておらず、「モミ」とも呼ばれていた。 これが転じて「モモ」となり、そこに鳴き声の「グヮ」が加わって 江戸期にモモングヮ(摸摸具和)」という語形が生まれ、「モモングヮー」「モモンガー」を経て 現在の「モモンガ」になったと推測されている。(むささび・もま事件参照)。 ●特性 : ・前脚から後脚にかけて張られた飛膜を広げて滑空する。 ・ニホンモモンガは体長は14-20cm、尾長は10-14cmで、体重は150-220g ムササビ体重は1500gでよりはるかに小さい。 ・夜行性で日中は樹洞等にひそむ。 次に現れたのは、ヒメネズミ ヒメネズミは以前、奈良俣川の源流で焚き火をしている時にチョロチョロ現れて小さなネズミに驚かされたことがある。 ヒメネズミ(姫鼠) ●学名 : Apodemus argenteus ●目名 : ネズミ目(齧歯目) ●科名 : ネズミ科 ●属名 : アカネズミ属 ●名の由来 : 小さい(姫)鼠であることから ●特性 : ・北海道から九州までの全域に分布している日本固有種 ・低地から高山帯までの森林に生息する。長い尾でバランスをとってつるや 細い枝の上を走ることができるため、樹上でも生活する。 ・夜行性で地上では主にドングリなどの種子や果実を食べる。また昆虫も捕食する。 ・体が小さいため同属であるアカネズミと食性や生息域が重なると不利だが アカネズミが登れない樹上でも生活することで、棲み分けをしている。 ・地面に巣穴を掘るが、樹洞を巣として利用することもある。 最後に現れたのは、ヤマネ(山鼠、冬眠鼠) 尾瀬の山小屋や嬬恋の知り合いの家では冬眠中のヤマネが見られることが有るそうですが、わたしは今回生きているヤマネに初めて会いました。 アイシャドウ、背中のライン、ふさふさの尻尾が、普通の鼠より親しみを感じます。 ヤマネ(山鼠、冬眠鼠) ●学名 : Glirulus japonicus ●属名 : ネズミ目(齧歯目) ●科名 : ヤマネ科 ●属名 : ヤマネ属 ●名の由来 :山のネズミから ●特性 :・森林に生息する。樹上棲で、細い枝はぶらさがりながら移動する。 また枝の間を跳躍したり後肢だけで樹上にぶら下がることもある。夜行性。 ・樹洞にコケや樹皮を集めた巣を作るが、岩の上や割れ目、スズメバチの古巣に 巣をつくることもある。 ・外気温が12-14℃まで下がると、樹洞や腐った木の樹皮の隙間、地中、落ち葉の 下などで冬眠する。複数個体が集まって冬眠することが多い。冬眠中は食事を 取らず秋季まで蓄えた体内の脂肪を消費し、外気温にあわせて低体温を維持 (0℃以下に下がることはない)し呼吸数や心拍数も低下させる。 ・丸まって冬眠する様子からマリネズミ、コオリネズミの俗称もある。 ・日本では1975年に国の天然記念物に指定されている。 ・準絶滅危惧(NT) 朝、一番壁際に寝ていたyuriccyo☆ さんは壁の穴から落ちてきたモモンガの子供が布団の上に着地、布団の上を移動して行くのを感じたそうです。羨ましい!! 本番のツアーでは、ヤマネ、モモンガ、ヒメネズミの生態などを勉強してれスライドレクチャーなども実施したいと思っています。 山びこ荘通いが必要かな? ------------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、尾瀬トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 自然に触れ、自然を学ぶ、嬬恋軽井沢自然倶楽部 みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ 身近な自然の中で生きものを見つけ、その体験を通して生命の大切さに気づき、豊かな感性を育む・・・ 私たち「赤城姫を愛する集まり」は、この貴重なヒメギフチョウがいつまでも赤城山に舞い続けられる事を願う者の集まりです このブログのホームに戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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