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テーマ:日々自然観察(10109)
カテゴリ:野性動物
付かず離れずカモシカと一時間
夏沢鉱泉を6:00に出発して夏沢峠に上がる頃にはすっかり明るくなっていた。 硫黄岳には雲が掛かり、西天狗岳のピストンに予定を変更して西に向かうとカモシカが伏せていた。 カモシカに寝床があってそこで眠って居たのならば、私たちが起こしてしまったのだろう、ノソリと立ち上がって此方を見ている。 私と共に動物好きの悠パパは、少しずつ距離をつめて、吐息の聞こえそうな5m程の距離まで近づいた。 動物とは間合い(距離感)があって、相手が人間との接近の恐怖から逃走するか、突進してくるかのギリギリの距離だろう。 角の様子や、毛並みなのど体裁から年老いた固体だということが見て取れる。 力強い若いカモシカならこの距離まで近づけない ストレスを感じてか尻を向けて登山道を箕冠山の方向へ歩き始める。 私たちも追跡、登り斜面をジグザクに登り、カーブの先で後ろ足を折って座り込むような体勢をとっていた 「疲れているのかな?」と思って近付くと立ち上がり、また歩き始める 座っていた所をみると、おしっこがしてあった。「付いてくるな!」という意味を込めたマーキングなんだろうか? カモシカは1頭づつ縄張りを持っているのでこんな行動をするのかもしれない さらに追跡すると切れ落ちた右斜面の古木に生えた サルオガセ を食べ始めた。お食事タイムだ カモシカもこの距離感になれてきたのだろうか? こんどは冬芽を摘んでいる カモシカに合わせているので登山なのになかなか勧めない(笑) 忙しい登山なら追い払ってしまうところなのだけれど、今日は先が見えているのでのんびり行こう。 カモシカは、いよいよ登山道を離れ箕冠山手前の緩い斜面を下り始めた 実際の動物と足跡を同時に確認できることは意外と少ない。 今度は腰を下げて排便、トイレタイムだ カモシカの「ため糞」とよく言うが、一度にする糞の量は相当のものだ。 実際にその場面に出会わなければ分からないことも多い 年老いたカモシカは森の中へ消えて行った。 一緒に行動した時間、およそ一時間 八ヶ岳でまた良い経験ができた。 ------------------------------------------------------------------- 尾瀬の入り口戸倉温泉 「マルイ旅館」アットホームな雰囲気がお気に入り、尾瀬トレッキングの疲れも大浴場で癒せます。 旅館専用の体育館もあり夏合宿にも最適ですよ。 自然に触れ、自然を学ぶ、嬬恋軽井沢自然倶楽部 みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ 身近な自然の中で生きものを見つけ、その体験を通して生命の大切さに気づき、豊かな感性を育む・・・ 私たち「赤城姫を愛する集まり」は、この貴重なヒメギフチョウがいつまでも赤城山に舞い続けられる事を願う者の集まりです このブログのホームに戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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