OECD国際学習到達度調査で今回もまたフィンランドが脚光を浴びている。いつの頃からだろうか息子がフィンランドがとても人も国も優秀なんだよと、教えてくれた。学校で勉強してきたらしい。とても寒い北欧で、社会福祉が手厚いといった印象だった。アメリカで持っていた携帯が、NOKIA製でフィンランドの会社である事を知り、ハイテクな国なんだと思ったぐらいだった。
新聞によれば、自分で調べて問題を解決する教育のやり方らしい。すべての教師が修士号を持っていて、教師の質も高い事も影響しているらしい。
全部の国が参加しているわけではない。世界中の57の国と地域とある。たとえば数学で優秀なインドやシンガポールも見当たらないし、同じ国でも地域の差があるとも思う。
順位に入っている国々を眺めていると、自然環境が厳しい北の国が多い、たとえばカナダ、アイルランド、デンマーク、アイスランド。あるいは自然が豊かな国、ニュージーランドやオーストラリアなども高得点だ。比較的温暖なのに日本は、順位を落としたとはいえ、まだ頑張っている方に見えた。
特に自然科学系の学問は、自然と密接に結びついている。空を見上げて星も良く見えないのに、星座に興味を持つのは難しいように。自然に触れたり、感動する事によって、科学する気持ちも生まれるのだと思う。
フィンランドでは歴史の年代の出題がないとあったが、これは息子の考えと同じだ、正確な年号は調べればいいことで、どうしてこうなったのか、流れをつかんでいく方がずっと楽しいと言っている。