朝日新聞の1面の人脈記の中に、北星余市高校の先生の話が載っていた。この高校はヤンキー先生こと義家弘介先生で有名な学校だ。全国から中退や不登校の生徒を受け入れている。
生徒を見離すまいと苦闘している先生にスポットを当てている。ヤンキー先生も札付きの悪だったと以前本を読んだことがあるが、良い先生に巡り会い、教師を志すようになったらしい。
記事を読みながら信じられなくなったものを、信じるようになる為には、と言う答えを一つ教えられたように思った。生徒が綴ったこの高校の教師についての言葉の中に。『何度も何度も生徒に裏切られ、それでも生徒の事を信じる馬鹿みたいな先生』と書かれている。
親行もまた同じだと思った。期待しては裏切られ、口を酸っぱく教えても思いは伝たわらない事も多い。それでも子供の事を信じる馬鹿な親。といわれたらは~いと手を上げそうだ。でもその馬鹿な部分に、信頼は眠っているのじゃないかと思う。
昔、良く馬鹿正直と言う言葉を聞いた。周囲があざ笑うくらい生真面目な人を指したりした。要領が悪く企業の求める水準まで利益を追求できないのかもしれない。こういう者を切り捨ててしまったから、食品偽装問題が起るのではないかしらと思う。