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私とうつとガーデニング

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3ヶ月ほど前に上あご右端の親知らずに小さな穴が開いているのを舌で触った時に発見。
その3日後ガムをかんでいたら突然ガムがガリガリと小石に変身した。びっくりしてガムを取り出して見てみると砕けた歯のかけらが混じっていた。
舌で恐る恐る親知らずを触ってみた。大きな穴が開いているではないか。C1からいっきにC4になったのである。

うつ病をかかえている私はこういう事態になると
どうしよう・・・。
いつ電話で予約を取ろうかしら・・・。
今日は体調が悪いから電話はもう少し先でもいいかな・・・
などと理由をつけて先延ばしにしてしまう。
うつ病になる前の私だったら翌日に予約を取っていたと思う。
こういう思いを何百回としてきた。
そんな中で本当の自分てどういうものなのかという事を
考えるようになった。
闘病15年目になる。この事はまたいつか書こう。

さて、歯科医院では予約したにもかかわらず、一時間待ってやっと名前を呼ばれた。
院長以外にも3、4人医師がいてスタッフは総勢10人はいた。院内はとても清潔でしかもそれぞれの窓には綺麗なレースのカーテンが掛けられて、センスの良い絵がいくつか飾られていた。
私が小学生の頃通っていた陰気な歯科医院とは大違いだ。
何十年も前の事だ。あの頃はどこの医院もそうだった気がする。

診察台に座っている私のところに院長がやって来た。
快活で優しい話し方で「これは抜歯やね」と言った。
院長の目が優しく笑っていた。
私は安心して「はい」と言った。

麻酔の注射がうたれた。一回、二回、三回。
「うっ」三回目は痛かった。
「下の親知らず抜くよりは楽だからね。」と先生。
いよいよ抜歯だ。
ペンチのような道具で引っ張られているのがわかる。
「なかなか硬いね。あっ割れたわ。もう少しだからね。」
私はもう子供になっていた。「フガフガ・・・はい」
「さあ、もう抜けるよ。」。。。。。「はい、抜けた。」
所要時間3分ほどだった。

何故か嬉しい気分で帰路についた。
元気な人にしてみればあたり前のことを済ませただけの事
なのだけれど、こんな事ににでも喜びを感じられる私は
幸せなのかもしれない。
些細な事に幸せを感じられる自分が最近好きになって来た。

もしこの日記を読んでくださった方がおられたら
ご自分の幸せってどんなものか教えてくださると
嬉しいな。





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最終更新日  2004/05/29 02:03:05 AM
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