|
カテゴリ:鬱病
台風の影響で今日はずーと雨が降って部屋の中も薄暗い。
こんな日にパジャマのままで素顔でいると気分が滅入る。 でも今日の私はお昼前に起きて洋服に着替えて お化粧もしている。 どんなに気持ちを切り替えて着替えようと思っても どうしても着替えられない。 こんな日が昨年の秋の終わり頃からつい最近まで かなり頻繁にあった。 今でもそういう日がなくなったわけではない。 でも確かに減ってきている。 お化粧やお洒落をするという事は人によって生活に 占める比重が違う。顔に何かを塗ったりするのは好まない という人もいるし、お洒落になんか時間をかけるのはもったいない他に何かする方が良いと考える人もいる。 それぞれに生活スタイルがあるから何も言うつもりはない。 私はお化粧が好きである。面倒だけど好きなのだ。 気持ちがしゃきっとする。 子供が小さかった頃は幼稚園に送って行く前に、洗面台の鏡に向かって超特急でお化粧した。 思い出してみると子供の頃から 大人の女性が綺麗に装う姿を見るのが好きだった。 そして大人になって就職した私はほぼ毎日のように 勤務時間後デパートめぐりをしていた。 好きな洋服、靴、バッグ、アクセサリーなどを見てまわって お小遣いの範囲内でささやかな買物をたのしんだ。 買い物と言うのは予算が決められているから楽しいのだと思う。ささやかな予算しかないから一生懸命好きな物を探す。 そうして買った物は大切にする。 飛躍するが、マイケル・ジャクソンのような買物の仕方は 決して幸せではないと思う。余計なお世話だと言われるだろうが彼は自分の買った物を一つ一つ大切に思っているだろうか?彼の買物は彼の淋しさの表現のような気がする。 私はうつ病になって入院した時のことを思い出す。 シャンプーや入浴さえ困難な状態で入院したのだから当然 お化粧など出来るはずもなかった。 しかし入院して2、3日経って周りの状況に目が行くようになった。パジャマを着ている人が少ないし中にはお化粧をしている人もいることに気がついた。 私は看護婦さん(当時は看護師とはまだ言わなかった)に聞いた。すると「お化粧してもいいし、好きな服を着てくださっていいですよ」と答えが返って来た。 家を離れ遠く離れた病院に入院したことで、地獄の底で うずくまって動けなかった心と身体が少しずつ動き始め ているのを感じていた。 そんな時に聞いた看護婦さんの話は私の心にひとすじの明るい光をあたえてくれた。 パジャマ以外着るものは持って行っていなかったので 家に電話をして夫に服を送ってくれるように頼んだ。 送られて来た洋服に着替えて、だんだんにお化粧をする ようにもなった。 散歩に出たり、デパートへも行って好きなスカーフを買ったりも出来るようになった。 病気になるまで習慣となって身に付いていた毎朝お化粧をするという行為と今日はどれとどれを組み合わせて着ようかなという楽しいと思える行為によって私は入院生活にスーと 入り込んでいけるきっかけをつかむ事が出来た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[鬱病] カテゴリの最新記事
|