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テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:鬱病
ピエール


    
「ピエール・ドゥ・ロンサール」


今日は画像とは関係のない話。
でも、モーツアルトに一番似合う華やかなバラを選んだ。

今日は午前中には起きたのだが昨日から風邪気味で、そうすると鬱っぽい気分にいまだになる。
その上、今日の暑さが追い討ちをかけてくる。
頑張って洗濯だけはした。


遅い昼食後、夫がクーラーのスイッチを入れた。
疲労感に耐えられず私は5時頃からソファーで眠ることにした。今は眠たいと思った時は眠れるようになったので救われる。眠たいのに眠れなかった辛かった頃を思い出す。

目が覚めたらすっかり夜になっていた。
夫が夕食を作って先に食べ始めていた。
持つべきは料理の出来る夫である。感謝。

先に食べ終えて夫が音楽番組を見ていた。
私は食事をしながらテレビに目を向けた。
モーツアルトの話しをしている。自然に引き込まれていった。
鬱病で入院した15年前を思い出した。
ちょうどレコードがCDに移行した時期だったと記憶している。見舞いに来てくれた弟がCDプレイヤーと3枚のCDを
持って来てくれた。モーツアルトとバッハの曲だった。
電話をして家からも好きなCDを何枚か送ってもらった。

入院した当初は音楽など聴く余裕などなかった。
しかし一週間、十日と経つうちに家で二年間ほとんど寝ていたとは信じられないくらい気分が快復する時間が持てるようになった。

散歩も買物も出来るようになったし、小説も読んだ。
編み物さえ出来るようになった。

しかし、このまま入院生活が続くわけではない。
退院したらまたあの家に帰らなくてはならない。
何より子供と夫が待っている。
一見すると気楽な入院生活だが病状がそんなに早く
良くなるということはなかった。
昼寝はどうしても出来なかったし、
夜は追加の睡眠薬をもらっても十分眠れたことはなかった。

快復への期待とそんなに簡単には治らないだろうという
現実との間を心が揺れてせつなくてどうしようもなかった。

そんな時に何度も何度も聴いた曲が今夜テレビで聞いた
モーツアルトのピアノ協奏曲20番だった。
せつなくて美しいメロディーは忘れることはない。
あの頃の私をどこかで支えてくれていたと想う。












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最終更新日  2004/07/04 01:49:16 AM
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