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テーマ:航空業界(1764)
カテゴリ:旅をめぐるアレコレ
もう5年経ったのね。 あの日は私も空港にいて慌ただしさを 体験したから、よく覚えているんですよね。 5年前のあの日、ホームステイの生徒二人が 帰国する日で一緒に空港へ行っていました。 チェックインするために並んでいると、 二人前の若い女性が携帯を切ると後ろの男性に 「貿易センタービルに飛行機が衝突したんですって」と 話すのが耳に入りました。 第一印象は「ひどい事故!でも本当?!」。 この時、空港内はまだのんびりとしていて カウンターの係員もチェックイン作業を 普通にしていたと思います。 しばらくすると、カウンターの方がザワザワとしはじめ、 「空域が閉鎖。フライトは全部キャンセル」と伝えられました。 確か、この時点で空港内のフライト案内のモニターが 消えたか、キャンセルの表示になったと思います。 生徒二人が乗るはずだった飛行機はニューヨーク行き。 カウンターで「今日がダメならいつ乗れるのか?」と 聞いたけれど「わからない」の返事のみ。 係員もコンピューター上では何もできない状態でした。 だんだんとわかってきたことは どうやらテロらしく、ニューヨーク以外でも 飛行機が落ちたということ。 ハリファックス空港はアメリカから 一番(確か)近いカナダの国際空港。 ここで私の頭に浮かんだのは 「この空港にもテロリストが乗った飛行機が 来るのでは?」ということ。 夫はアメリカ東海岸の空港が全部封鎖と聞いて、 「ここに飛行機が押し寄せ、乗客で空港内は溢れ返る」と 予想できたのね。私はそこまで頭が回らなかった。 とにかく、ここにいても次のフライトの予定もわからないし、 埒が明かないので帰宅することに。 車の中でもラジオのニュースをずっと聞き、 帰宅してからもTVを付けっぱなしにしていました。 生徒達も日本の家族に電話。 夫の予想通り、ハリファックス空港には 今までにないほどの飛行機が着陸。 後日、滑走路にずらりと並ぶ飛行機の写真が 新聞に掲載されました。 ホテルなどのキャパを越える乗客の数で 「部屋が空いている家庭は乗客を泊めてあげて下さい」 というボランティアを募るラジオ放送をしていました。 空港で寝泊まりした乗客の数も相当だったようです。 このカオスは数日続いたと記憶しています。 結局、生徒たちのフライトが確実に取れたのは一週間後。 私たちと一緒に帰国しました。 彼女たちは「もし予定より早い飛行機でNYに入ってたら、 混乱に巻き込まれて何もわからないまま 途方にくれていたと思う。。」とぽつり。 二人とも初めての海外旅行でした。 あれから5年。 年に最低4回は国際線を利用する私たちにとって、 空の旅はいつもどこか覚悟が必要なものだったけれど、 911以後、テロに巻き込まれるかもしれないという 恐怖が加わりました。 犠牲になられた方たちへあらためて合掌。 16日、無事に日本に帰国できますように。。。 ★曇り。バミューダ沖の低気圧の影響かすごい風。 気温は18度くらい。夕方には13度くらいまで下がる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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