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テーマ:本のある暮らし(3283)
カテゴリ:本をめぐるアレコレ
昨日の続きです。 壇上に現れたマリコさん(注 林真理子さんのことです)、 ピンヒールの靴で歩きにくそうでした。。 と、変なところに目が行った私。 実家が小さな本屋さんだったというマリコさん。 文学全集を読むのが楽しかったという少女時代を経て 中学の時に『風とともに去りぬ』と出会い、 本の世界にさらに引き込まれたそうです。 徹夜で読み続け、学校から走って戻っ て続きを読みふけったとか。 ご自身が本に囲まれていた生活だったことも 本好きにつながったと考察されていましたが、 本があふれる家で過ごす娘さん(小学2年だっけな)は 全然読まないんですって! 特に好きな作家は宮尾登美子、有吉佐和子、田辺聖子などで 宮尾氏の『櫂』は何度も読んだとか。 「書くためにたくさんの資料を読むわけですが、 その時間をどう捻出しているのか」という質問には 「娘を学校に連れて行き、お迎えの時間まで 青学会館で読んだりしましたよ」と忙しいお母さんぶりも。 とある平日の朝、娘さんを学校に送り 青山のアンデルセンでママ友と朝食をとっていた時のこと。 出版界のうわさ話などをしていたマリコさん。 お店を出る時にふと見ると、後ろにあの村上春樹氏が 編集者と打ち合わせをしていたんですって。 村上氏は常々「うわさ話をする人は嫌いだ」と言っていたらしく それを知っていたマリコさんは血の気が引き 「嫌われた~」と思ったそうな。 「でも!平日の朝7時半にアンデルセンに 村上春樹がいるとは思わないじゃないですかっ」と 言って会場は笑いの渦でした。 作者によって本の世界への誘い方が違って 村上龍氏などはぐいっと連れて行かれる感じだけど 川上弘美氏や小川洋子氏は読んでいるうちにいつのまにか 向こうの世界に連れて行かされている、という 指摘も「そうだよな~」と面白く聞きました。 「書き続けられる秘訣は?」には 「たくさん読んで基礎体力がついているから」と。 これこそ読書のパワーだなと思った次第。 なかなか楽しい講演でしたよ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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