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カテゴリ:仕事
お世話になった方が本を出版した。そして、何と大来賞を受賞。
大来賞というのは、優れた国際開発の分野での研究〔本)を表彰するもので、これまでの受賞者は、原洋之介、絵所秀紀等。財務省の石井菜穂子参事官も受賞している。http://www.fasid.or.jp/okita/ 今年は、京都大学の藤田幸一氏の『バングラデシュ 農村開発のなかの階層変動 貧困削減のための基礎研究』が受賞。12月にあった授賞式に用事があって出席できないので、とても残念だったのだけど、今日、我が職場で講演会をやってくれた。 バングラデシュの農村で灌漑設備を導入した際の、農民の所得構造の変化、土地保有者と水保有者の関係、収入のみでは説明できな農民の行動など、かなり興味深かった。 どういう構造があれば、貧困から抜け出せるのか、こういう調査を有意義に実務に反映させることが大切。 その意味でも、今日の講演会がかなりの盛況だったのが嬉しい。 それにしても、学者さんというのは、本当に緻密に調査をするもので、藤田さんの説明を聞いていると、理論・結論の裏づけに費やされた時間と労力が膨大なものであることが、強く感じられます。(ご本人曰く、「僕は、かなりしつこいです。」ということなので、普通の研究者よりも、さらに徹底した調査をしているのでしょう。) もし、農業経済、バングラデシュ等に関心があれば、ぜひ読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 27, 2006 11:22:14 PM
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