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ある大学の教授と若手援助関係者の勉強会があった。
この教授は、歯に衣着せぬ発言で有名な方で、かなり辛口な方なのだが、それが清清しい。研究会での発言を議事録で読み、かなりびっくりした記憶がある。 DCで一度食事をしたことがあるのだが、日本で会うのは初めて。 そもそも、若手対象の勉強会を開催していたのだけど、より幅広い人を対象にし、議論を活発化させようということになり、私にも声がかかったのだと思う。(この会での「若手」とは、社会人2年目ぐらいの人たちだった。ちなみに、私は最年長ではない。上から3番目ぐらい。) 今回の議題は、「ODAの点検と改善」で、題材は外務省の報告書。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/whats/051202_02.html しかし、この報告書、内容が薄い。どこかで何度も聞いたことのある議論の焼き直しが殆ど。そして、現体制を前提にしての提言しかしておらず、全く抜本的で無い上に、提言もそれほど効果が高いものとは思えない。一番強烈なのは、一枚目に登場する麻生大臣の写真と言えるほど。 構成も整理しきれておらず、混乱を招く部分が多い。 なんでこんな報告書を作ったのか、かなり不思議。何かの事情で、「とりあえず作れ!」ってことになったのだろうと思ってしまうぐらい。 でも、今回の勉強会の目的はこの報告書を理解することではなく、この報告書をタネにODAの改善を議論するもの。参加各位から、意見が出され、教授のコメントが入り、面白かった。複数の機関の人がいるので、それぞれの立場の意見もあり、興味深い。 若手の人が多いので、正直言って、「気持ちは分かるが、その理論は甘い。」と思うことも多かったが、初々しく考えている姿は微笑ましいし、純粋に意見が出されるので、初心を取り戻させてくれる。 勉強会を主催している教授も、若手が自分の意見をしっかりと言えるようになり、既存の枠の中でなく、より広い視点で物事を考えて欲しいというのが目的のようだ。「若者は生意気でなくてはならない。」という持論だそうです。 確かに、人間、年齢を重ねるにつけ、固定観念はできるし、保身も強くなるし、新鮮な発想ができなくなるので(英語では、think out of the boxとかって表現しませんでしたっけ?)、若い頃から、物怖じせず意見を言い、考えをまとめる癖をつけるのは大切かも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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