035630 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

東京生活--東京に戻ってきて、生活セットアップ中

東京生活--東京に戻ってきて、生活セットアップ中

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

canterburyhall

canterburyhall

Calendar

Comments

canterburyhall@ Re:店みたい(03/20) yunaさん 100枚ぐらい撮影して、その中か…
yuna@ 店みたい お店屋さんみたいに出来てるね。 盛り付…
canterburyhall@ Re:桜三昧(03/31) りょうさん ホントがっしり歩いたね。お…
りょう@ 桜三昧 ホント、とっても綺麗だったよね。 がし…
canterburyhall@ Re:餃子是中国的象徴…。(03/20) mucunさん 皮からですか?凄い。 昨今の…
April 16, 2006
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
藤田嗣治という画家のことは、最近まで知らなかった。駅に展覧会ポスターが貼られてたのと、伯父が藤田に関する昔の記事を見せてくれて、ようやく知ったぐらい。
祖母は、「おかっぱ頭でね、話題だったのよ。」と言っているので、その年代の人には良く知られているみたい。(というか、私が常識無しなだけ?)

この藤田嗣治の展覧会が近代美術館で開催されていて、たまたま券をいただいたので、見に行ってきました。土曜日だけあり、結構な人出。

パリで成功し、南米放浪をし、一時的に帰国するものの、戦争画を書いた責任を問われ、戦後に再度渡仏し、そこで帰化し、カトリックに改宗し、亡くなる。
こんな人生を表すかのように、画風は時代によって大きく変わる。

初期は、乳白色で描かれた柔らかな印象の人物画が多くて日本的なのに、南米に渡ってからは鮮やかな色に変わる。戦争画はおどろおどろしさが伝わるこげ茶色のイメージ。日本に帰ってからは、商業的なあまりインパクトの無い絵。晩年は少し漫画というか、挿絵的な絵を描いている。子供の絵が多く、それがダンシング・ベイビーに雰囲気が似てて、ちょっと気味が悪い感じなのだが、全体の雰囲気が良く、つい見入ってしまう感じ。昔の乳白色の人間の周りに漫画的な動物が描かれているのもあり、面白い。

一緒に絵を見た人は、晩年の絵を見て、「この絵は、もう日本人の絵じゃないよね。」と言っていたが、まさにそうかも。この時期にはもう日本人ではなく、フランス人と化していたのかもしれない。

期待していなかったのですが、かなり良かった。日本人の画家に注目したことなかったけど、こんな人もいるのね。今度フランスに行ったら、モンパルナスのCafe la Domeやランスにある藤田が作った教会に行ってみたい。

個人的には、初期の宗教画と、日本で描いたある夫人の肖像画と、鳥獣戯画みたいに猫が舞っているのと、乳白色時代に描いた女性像(バックが白と赤のカーテンのような模様)が好き。ここに絵を掲載できないので、国立近代美術館サイトからでも見てください。あまり私の好きな絵は載っていないのだけどね。http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/
フランスで評価されているのに、日本であまり見る機会はないし、画集で色彩や色使い(特に、藤田特有の乳白色)を把握するのは、とっても難しいと思うので、展覧会がとてもお勧め。日曜日にNHKで特集が放映され、その後は展覧会は込むことが予想されるらしい。


ちなみに、私が藤田を気に入った一つの理由は、猫。
猫が登場することが多く、裸体像でも猫。自画像でも猫。猫だけの絵もある。藤田嗣治が描いた猫の絵だけを集めた本もあるぐらい。その愛らしさに、本を見ていると、つい笑みがこぼれてしまいそうになる。

しかし、藤田のいくつかの絵は、どこかで見た雰囲気のものもあり(ボッティチェリの春やピカソ、独特の画風を打ち出すため、試行錯誤があり、大変だったのねと思いました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 18, 2006 08:28:46 PM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X