今回はブログ書くの、ほんと困った。どういう風に書くべきかと。
今までは人の感想は見ずに、まず自分の意見書いてたけど
「思ったまま書いていいのかな」って躊躇しちゃって…
他の人のをいくつか見てきたんだけど
そしたらますます考えちゃった。
ま、でもこういう見方もあるんだっていう
参考として読んでもらえればいいかな。
「僕ちゃん」先生と「おばあさん」の心の交流は良い話だったと思うよ。
ひらがなだらけ、句読点なしのあのメールは良かった。
徹平くんの迫真の演技もほんと、良かったしね。
(結構長文だったから、その数時間後に死んでしまう割にはよく打てたなとは思うけど)
けど、大学病院の医局=悪、朝田龍太郎=善っていう構図を作りたいばっかりに
あまりにありえない話しの連続で、
あたしとしては、あのメールのところにいくまでに
かーーーーーーーーーーなり気持ちが萎え萎えだったわけ。
初っぱなのゴルフ接待シーン。
今でも製薬メーカーとの接待ゴルフのイメージってあんなのなの?
それってチビデブハゲの日本人が首からカメラさげて
ウエストポーチつけて海外旅行してるっていうイラストと同じくらい
馬鹿にしてるよ。
新薬承認のための治験データ集めに末期ガン患者を利用するっていう
手口にしてもお粗末。
有効なデータがとれて初めて認可に繋がるのに
ただ数をとればいいってもんじゃないよ、治験って。
だから治験に参加するにはいろいろ条件があるわけだし。
そもそも朝田先生曰く「効果がない」薬の症例数をとったところで
その新薬、認可されるんですか?効果データもねつ造するってことですか?
しかも治験データが途中で終了することになって症例がとれないって
渋沢先生がパニクって、適当な患者に投与しようとしてたけど
本人(もしくは家族)の承認もなしに、勝手に投与したところで
症例にならないのになんであんなことするの???
それにあのおばあちゃん、副作用でものすごい吐き気があるのに
それを夫の前で隠してるでしょ?
新薬使うにしても、何の説明もなく使われたわけじゃないよね?
夫はそれを使うことに承諾してたんだから。
(まさかそれすらないの?先生だけが本当のこと言ってくれたっていう
おじいちゃんの台詞の意味はここにかかってくるわけ??)
副作用についての説明があったとしても、なかったとしても
おばあちゃんがあんな風に振る舞っていたら、
夫からすれば「薬効いてるのかも」って思っちゃうんじゃない?
そう思ってたら、薬の投与やめてもらおうなんて思わんでしょ。
日本にはびこる「治験=モルモット」っていうネガティブな思想を
使って、医局を悪の組織みたいに見せるやり方にはうんざり。
それに僕ちゃん先生が勝手に救急患者の受け入れを承諾したシーン。
あれだって、「外国人だからいやなんだ」っていうERの先生の
態度だっても医局を悪にするためのまるで後付け。
ほんと、僕ちゃん先生みたいに、そのときの受け入れ体勢について
なんにもわかっちゃいないのに
あんなに安易に受け入れの返事しちゃいかんのだよ。
朝田先生のヒーロー度を上げるためには、
悪は徹底的に悪じゃないといけないんだよな・・・。
ここんとこが同じ大学病院の医局を扱った「白い巨塔」とは
大きく異なるとこ。
あのドラマには「ヒーローvs悪の組織」という構図は無かったから。
医局が抱える様々な問題はとりあげていたよ。
権力社会だし、縦割り社会だし、患者への接し方とかいろいろね。
けど、決して財前教授や医局が「悪」で
それに対峙する人々が「正義」ではなかったはず。
医療事故裁判での病院側が取った態度を悪とみる人もいるんだろうけど。
このドラマはあくまで「腐敗を正す!」っていうのが
テーマだからこんな風な描き方になるわけか。
頭の中で「これはマンガなんだから・・これはマンガなんだから」と
つぶやいていないと見てられなくなる。
あと人の命は平等だけど、どういう治療を受けられるかは
平等じゃないのは分かってることだよね?
欧米では、お金のある人は高額な薬や手術費を払うし
お金のない人はお金の代わりに治験に参加してデータを提供する。
多くの人が助かる薬があればたとえ副作用で何人かが死んだとしても
その薬は使えるが、日本はその逆。イレッサ事件どう思った?
だいぶドラマの話から外れてしまったけど
手術のシーンなど、技術的な面でヒーロー扱いするならまだましだけど
今回のような話しはどうもなあ・・・。
次回はどうなるのですかね?
ケイゾクするかは
来週の朝田vs医局、朝田を取り巻く人間関係の描き方次第ってとこかな。
医療ドラマは嫌いじゃないけど、こういうヒーローものはやっぱ苦手かも。
補足:
・「どうせあの患者、死ぬんだから」っていう医者は珍しくありません。ほんと。
患者に向き合ってない医者が多いのも事実です。
・ 怠慢な医者が多いことも確かです。
でも今は悲しいかな、患者にも自己責任が求められる時代。
怠慢な患者(もしくは患者の家族)にはならないようにせねば。
・ 稲森いずみがパソコンにむかうシーン、あたしもあんな風にあぐら書いて
打ってます・・・もちろん全体の体型は全然違うけどf(^ー^;