さてとヘリツアーの続き、続き♪
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ヘリコプターってものすごく「揺れる」ってイメージない?
テレビでみるヘリのシーンって大抵災害時だったり、
アクション映画だったりするから、余計そう思ってたのかも。
だから離陸した瞬間、「揺れる!」って身構えたのね
けど、ぜんぜん揺れない!
とっても静かにふぁーーっと上昇したの
こんなにスムースに離陸できるなんて意外♪
ヘリは一直線に火口を目指して飛んでいく
マカダミアナッツの工場の上を飛び
まばらな住宅街の上を飛ぶと
すぐに熱帯雨林のような森が広がっていく
所々火山流が流れた後なのか、茶色の地面がむき出しになっている。
そして前方にキラウエア火山が。ほんとあっという間!
そして・・・見えた
これがキラウエア火山の火口
まっ赤にたぎるマグマが、すぐ目の前に見えるの
当たり前だけど今は女神ペレはお休み中。
でも確かに灼熱のマグマをその懐に抱いているのだ
ヘリはまずあたしが座っている側を火口近くに寄せて、2周ほど旋回
この時初めて揺れというか、飛行機とは違う体の傾きを感じた。
で、驚いたことにこの火口のすぐそばを歩いている人を発見。
二人だけだったから、ツアー客でないのはわかるんだけど
一般人がこんなことまで来ていいの??
たぶん公園のレンジャーさんなのかなっと思いつつ
あんなすぐそばまで行けたら面白いだろうなーっと羨ましくなっちゃった♪
ちなみに他社のヘリツアーにはドアなし飛行をやってるとこも。
マグマの灼熱を肌で感じて下さいっていうのが売りらしい。
あたしが申し込んだサファリ・ヘリコプターズのQ&Aにも
「ドア無しはやらないんですか?」っていう質問があったけど
「うちはそんな危険なマネはお客さんのこと考えたら出来ません」と断っていた。
まあ、リスクについては自己責任ってことだから
興味がある人は体験してみてね
話を戻して、次は反対側のマリアの方を火口に向けて旋回。
反対側からでもいいから、火口を見ようとマリアの方を向いたとき...
・・・マリア、寝てる
なんでここまで来て、なに寝てんねん!(思わず関西弁)
離陸してから、ずーっと自分の窓の下や前方しか見てなかったから
マリアの様子に全然気付かなかったんだけど
ダーが言うには離陸してすぐに寝てしまったらしい。
お父さんが体を揺すったり、従兄弟が「火口だよ!」て何度声をかけても
ぼんやりした様子で、ちらっと外を見ただけで
すぐに頭を垂れて寝てしまうマリア。
おかげであたしは窓の外が見やすくて、2度楽しめたけど
一体どうしちゃったの!?
君には非常時の脱出手引き要員としての大事な役目もあるのに...
これで緊急時にあたしが逃げ遅れること確定...
たぶん、疲れか、気分が悪かったのかな。
寝ぼけ眼(まなこ)のマリアをよそに、ヘリは火口を後にして海岸線へ
もうこの辺りになると地面はどこも真っ黒。草1つ生えてない。
見えるのはクレーターのみ
しばらく行くと海上から火口と同じく
白い煙をシューシューとあげている様子が見えてくる
高度を下げて近づいていくと、
地表から何本も赤い線となって溶岩が海に向かって流れ込むのがわかる
1本1本はほんとに細くて、もうもうと立ちこめる白煙の中では見えにくいんだけど
パイロットさんがうまく飛んでくれた(写真にはとれなかったの)
ここも同じくあたし側とマリア側と、両方に見えるように旋回
大きく旋回した時はそうでもないんだけど、小さく回るとちょっと気分が悪い
普段乗り物酔いしないような人なら平気だろうけど。
前の席に座るロイも気分が悪くなってしまったみたいで
従兄弟が心配して声をかけてた。
「下ばかり見てると気分が悪くなるから、遠くの水平線や地平線を見ていてごらん。」
っとパイロットさんがアドバイス。
やっぱり子供にはちょっとキツいのかな?
乗る前は結構元気にしてたのにね。
今度は来た方向に戻りながら、滝を見に行くことに。
下は先ほどとは違って比較的新しい火山流の後が見える。
火山流に流されて倒れた大量の木々。
なぜかそこだけぽっかりと取り残されている古い小屋。
ほんとはね、パイロットさんがいろいろ説明してくれてるんだけど
よく聞き取れなかったの...英語力不足です。
解説を聞きながら見てみたいっていう方は、他社で日本語ガイドの
ツアーもあるので(勿論、料金は高いよ)そちらをどうぞ。
手軽で安いキラウエアをモットーに探したので、英語ガイドにしたけど、
風景楽しむならこれで十分かな?
真っ黒な火山大地からまた濃い緑の森へと姿をかえるハワイ島
すると前方に滝が見えてきた
さっきまでは滝はおろか池も沼も大地を潤うようなものは何一つなかったのに
ちょっと飛んだだけで、今度は豊かな水流の様子が眺められるなんて・・・
空から降った雨があちこちに見える小さな滝を流れ、
川へ、そして海に向かって注がれていく・・・
ヘリはこの水の流れを追うように飛んでいき、ヒロの街へと戻っていった
時には生命をも奪ってしまう熱くたぎったマグマを脈々とその内側に流し続ける黒い大地。
人々の生活、そして草木や動物たちの生命の源となる清らかな水を流々と湛える緑の大地。
二つの大地が織りなす不思議な光景...
このツアーの醍醐味はここにあるのかも。
着陸の時は、さすがに揺れるのかなって思ったけどこれまた全然。
ほんのちょっと前後左右に機体を揺らしただけで、スッと着陸しちゃったよ。
これにて約1時間のキラウエア火山ヘリツアー終了。
ヘリコプターとの記念写真はツアー終了後と言われていたので
ここで撮影タイム。
ヘリの写真は前回upしたので、記念写真バージョンはここではパス
いやー、面白かったぁぁぁ
飛行機で飛ぶのとはまた違って、ヘリから見る眺めもほんと気持ちいいね~
自然のダイナミックな様を十分に堪能することができました
マグマのもっと活発な動きが見えたらもっともっと面白いんだろうけど
でもそれって、危険ってことだし。
時間的にもこれぐらいでちょうどいいんじゃないのかな?
基本的には森と火山大地しかないわけだから
延々と飛び続けているのはちょっと飽きちゃいそう。
コナからハワイ島に入ってヒロまで移動するのは面倒かもしれないけど
コナ側から出るツアーよりは値段もだいぶ安いし、
2時間ヘリに乗っていると、やっぱり疲れない?
2時間ツアーだともっと広い範囲で飛ぶようなので
渓谷の間を飛んだりと、もっと大きな滝の近くを飛んだりと
また違う風景を楽しめるみたいではあるけど。
あたし達はこのツアーにして正解
今回は天候にも恵まれたけど、ガイドブックにはコナからのツアーは
山を越えていくことになるので、中止になる場合も多いとか。
ヒロ側であっても、結構当日にダメになる場合もあるらしい。
雨の多いハワイ島だから、どうしても天候に左右されやすいのかな。
それとフライト時間については希望の時間を先に伝えておくこと。
そうしないと適当に振られてしまうみたい。
午前とか午後とかじゃなくって、「何時頃がいい」って書いた方がいいよ。
場合によっては希望通りのフライトがとれないかもしれないので
第2希望、第3希望ぐらいは用意しておいた方がいいかな。
記念ビデオも売ってるようでロイが買って貰ってた。
マリアは結局ほとんど寝ていたので、おうちに帰ってからゆっくり見てね。
あたしは、あたしが撮った下手くそビデオで楽しもーっと。
つづく
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ここでもう一度このヘリーツアー会社の紹介。
サファリヘリコプターズ
http://www.safarihelicopters.com/bigislandtours.html
火山だけを見に行く短いツアーもあるよ(約119ドル)