さて、前回まで書きつづった壮大なスケールのモンゴルちっくなイベント。
このイベントについて、ちょっと裏話というか、まあそんなものについて思ったことを書くね。
まずは、以下オーチ君と話していたときに聞いた情報。
この騎馬隊ショーは一応建国800周年ってことでやっているイベントだけど
イベントのおおもとは日本の企業、HISと電通と伊藤忠商事が中心にやっているんだと。
でね、今年の様子をみて、来年以降も同様のイベントを続けようかっていう話になってるんだって。
モンゴル観光の目玉にしたいっていう考えがあるらしい。
確かにウランバートルから1時間以内で来られる場所で、騎馬ショーが見られるとなれば
観光スポットとしてはなかなかグッドではないかい?
それにね、エー○-ロー○といった旅行雑誌でモンゴル特集が組まれたのも
騎馬ショーをとりあげた「世界○○○発見!」やその他の日本のテレビ番組、
これら全てに先ほどあげた企業が関わっているとなると、説明がつかない?
ショーの入場券と共にもらったパンフレットにも、しっかり
海部俊樹元首相、HIS社長の挨拶が載ってるし。
記念祭実行委員特別顧問には元経済企画庁長官・堺屋太一氏の名前が。
ちなみにこれはオール日本語で書かれたパンフレット。
当日、騎馬隊ショーであたしが聞くことができなかった音声ガイドも
モンゴル語と日本語での案内だったらしい。
英語無しだなんて、ちょっとびっくり!
「最近、やたらとモンゴルの番組が目に付く。Eurekaさんのせいかな?」
ってコメントくれた人たちもいるけど
間違いなく今年は官民共同でのモンゴルバックアップ年だと思うよ。
で、次にこのHPを見て欲しいんだけど、なんかおかしいって思わない?
http://www.800mongol.com/
英語と日本語とあるけど、書かれている情報内容が全然違うだよねー
日本語の方にはチケット料金のことなんて、ひとっことも触れてないんだから。
当日のイベントスケジュールことにしたって、超アバウトにしか書いてない。
なんでか?
よーするに、日本人は団体ツアーでしかやってこないと思ってるか、
日本の旅行会社の団体ツアーで来いよってことじゃない?
チケットの申込先だって、旅行社向けのものしかないんだから。
日本人が個別にお金出してこのイベントを見に来るなんてことは想定外。
あたし達みたいな全くの個人旅行者のことなんか、これっぽっちも考えていないってことだね。
この夏、小泉元首相がモンゴルを訪問して、今後の支援等々、
両国の関係をより一層強めかつ友好にすることを約束してきたし
モンゴルにとって、観光は重要な資金源の1つであり、
最もお金を落としてくれるだろうと思われているのが、あたし達日本人観光客なんだろうな。
日本の旅行業界としても、モンゴルは料金的にも比較的安価で、移動時間も短くて
お手軽な海外旅行先としての条件は十分に備わっているから魅力的だし。
ただ、モンゴルにいって何をするのかっていったときに、目玉となる観光スポットが欲しいとこ。
乗馬や遊牧民生活だけじゃなくって、ウランバートルに滞在するだけでも楽しめるものが。
そしてこの夏から秋にかけてのモンゴル関連番組ラッシュ。
放送のタイミングをみると、番組を見て、行きたいなって思ったとしても間に合わないぐらいの時期の放送だったでしょ?(イベントは8月末までだったから)
ということは、やっぱり来年の観光客アップを目指しての放送だったと思うわけ。
あと来春にはモンゴル全面協力で作られた反町隆史主演の映画の公開も控えてるし。
下手したら、そのころにまた第二次モンゴル番組ラッシュがあるかなぁ?
今回の放送での番組視聴率&反響にもかかってるんだろうけどね。
こう考えると、騎馬隊ショーの今年の収支がどうだったのかはわからないけど
来年もまたこのショーが行われる確率は高いんじゃないかなぁ?
お金の話だけど、
モンゴル現役軍人約500人を1年間訓練する費用も
日本の資本で設立したモンゴルの通信会社であるモビコム(Mobicom)と
大和証券がほとんど支払ったという話もあるし、資金援助もハンパじゃない。
モンゴルならではのスケールの大きい、迫力あるショーではあるけど、
内容としては日本人による日本人のためのショーという、
極めて日本的なものであったっということ。
おかげさま(?)でしっかりショーは楽しむことができたけど
先に書いた料金システムとか、商売上手な日本的なやり方かなー、なんて思ったりして。
どーでもいいけど、あたしの地元のHIS、
自分のとこの社長が率先してモンゴル、モンゴルって言っておきながら、
この春に「モンゴルのパンフレットとかあります?」って聞きに行ったとき
「うちでは扱ってないんです」って平気で答えるんだよ、まったくどうなってるんだか。
自分の会社がやってること知らないの??