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March 25, 2007
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カテゴリ:MOVIE(タ行)

デンゼル・ワシントンものを見るのは「タイム・リミット」以来かな。

「デジャヴ」はTVの予告ぐらいで、内容はノーチェック。

「すでに殺された女性を救えるのか?」
って言葉だけ覚えていたので、タイムマシーンもの??
それともなにか特殊能力もの???

なので、正直あんまり興味なかったんだよね。
ダーが見たいっていうのでついていったけど。

内容を知らずに行ったせいで、良い意味でも悪い意味でも
こっちの予想を裏切った映画。

フェリー爆破テロの阻止&犯人逮捕のために、
政府が作り出したハイテクマシーンを駆使する
っていう設定は面白かった。
特にこのハイテクマシーンの内容が「4日間と6時間前」の映像を
自由に閲覧できる監視システムだったっていうとこはね。

そして「このハイテクマシーンが実は・・・」ってその正体が判明した後も
かなり楽しめたました。

けど、最後の最後で・・・・

「あーあ、やっちゃった・・・・」

分かり易い辻褄あわせを、「あー面白い!」って楽しむタイプの映画かと。

ちなみにジェリー・ブラッカイマーの製作の映画って大ヒットばかりだけど
どれひとつ、劇場に見に行こうと思った作品無し(爆)<連れて行かれたのはあるけど
基本的にあたしの好みじゃないんだな。納得。

評価 ★★★☆☆

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デジャヴ.jpg

タイトル デジャブ(2006)

監督   トニー・スコット

出演   デンゼル・ワシントン/ポーラ・パットン/
      ヴァル・キルマー/
ジム・カヴィーゼル/
           アダム・ゴールドバーグ/エルデン・ヘンソン

ストーリー

乗客の543名が死亡する悲惨なフェリー爆発事故が発生し、
現場でひとりの女性の死体が発見されるが、
捜査官のダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)は、
どこか見覚えのある顔に思えてならなかった。
ダグはクレア(ポーラ・パットン)という
その女性と会うのは初めてだったが、
彼女の部屋を調べるとダグの指紋をはじめ、
様ざまな彼の痕跡(こんせき)が残されていた・・・

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(以下ネタバレ)

フェリー爆破の犯人を捜すために
4日間と6時間前の映像を映し出す「タイム・ウィンドウ」という
装置を使うっていうアイデアはすっごく面白かった!スマイル

衛星を使って収集した情報を
膨大なエネルギーを使って、再構築し
映像を再現する「タイム・ウィンドウ」。時計
壁があろうと、そこをすり抜けて、
どんな場所でも映し出すことが可能だと。

このシステムを開発した博士(アダム・ゴールドバーグ)から
その原理を説明されたダグが「よくわからん」って言ってるシーンも
素人らしい反応で、ちょっと笑ってしまったよ。うっしっし

再生はできるけど、早送りや巻き戻し、録画はできない。

便利なようで、不便なこの装置。ショック

最初はね、
こんな変な装置一体、一体どういう目的で作られたんだろう?
アメリカって国はおかしなことを考えるなーって
単純にこのシステムを面白がっていたの。スマイル

タイムマシーンじゃなくって、
過去の映像を再現する「だけ」なんだって。
この装置を使った犯人探し、一体どうなるんだろうって。ピンクハート

でも、「再現するだけ」だったら、
クレアが殺されるところを再現するだけになっちゃうし
どういう風にこの装置を使うのかなって思ったの。

事件の重要な鍵を握っているクレアの生活を眺めることで
犯人の手がかりとなるものを見つけようとするんだけど、
ただの再生映像と説明されたのに、画面に映っている彼女は
こちら側(見ているタグ側)の気配を感じ取っているんだよね。

で、これがタイムマシーンであることに気づくダグ。ひらめき

博士認めちゃいました・・・タイムマシーンであることを。
ただし、4日間と6時間前にしか繋げられない、
条件付きタイムマシーン。

タイムマシーン出すと、何でもありな展開になっちゃうので、
がっかりしそうになったけど
この「時間限定」っていうところと
紙程度の薄いものしか、過去には送ることはできない
っていろいろ制限したところが、結構ポイントになって
意外にも、話はどんどんワクワクするような展開に。どきどきハート

特に4日間と6時間前の犯人の車を追跡するカーチェイスは最高!スマイルグッド

左右の目、それぞれに過去と現在の映像が映し出されるんだよ。
ダグじゃないけど「気分悪くなる」お化け

過去の映像は深夜の車の少ないハイウェイだけど、車
実際に運転しているのは昼間で、
しかもたっくさんの車が走っているハイウェイ。車車車車車車
現実には見えていない車を追いかけるなんて、
頭の中がおかしくなりそう!

というわけで、その後もこのシステムを使って犯人逮捕。ちょき
まあ、犯人の動機っていうのはほんとショボくって
けど、そのあたりのことはあえて触れないけど
まあ、犯人が捕まったってことで、めでたしめでたし。オーケースマイル

のはずが・・・

ここで終わらなかったところが、
この映画の評価に悩むことになっちゃったんだよね。しょんぼり

犯人は逮捕できたものの、死体置き場でクレアに出会った時から
クレアに恋しちゃったダグは、
やっぱりクレアを助けたいって思っちゃうの。おとめ座

クレアを助けるために
「自分が過去にいって、彼女を守りたい。」そう考えちゃうんだ。

そして更に問題となったのがこの発言。

ドラム式のタイムマシーン(あれ?これこないだ日本の映画にもなかった?)
に膝抱えて体育座りして、過去に送られるのを待つダグ。

この格好がまた笑える(笑)スマイル

で、その時、デジャヴの襲われたダグが博士に聞くの。

「これは2度目か」

博士は答える。

「そうだよ」

あーあ、やっちゃったよ・・・・ほえーほえーほえー

こっから先は、これまでの伏線のつじつま合わせ。

観客にわかりやすーーーーーーーい方法で展開していく。

話はどんどんクライマックスに向かって
怒濤のアクションシーンの連続。炎炎炎

見てる側にあれこれ考えさせる間を与えずに、
ラストまで強引に持っていこうとしてるんだな~って思ったら
なんかだんだん気持ちがね・・・ほえー

で、最後はおきまりのハッピーエンド。赤ハート

キムタクじゃないけど

「もう好きにやっちゃって!」

・・・・・・・・ほえー

というわけで、
最後は椅子から半堕ち状態で苦笑するしかなかったこの映画。

このダグがタイムワープしてからの「辻褄合わせしてますよー」
って見てる側にわかりやすく展開することが
逆にどんどんおかしなことになってきてるのにねわからん

これが「見事な脚本」っていう評価になるのか・・・うむむ理解できん!

だけどそれさえも、「タイム・パラドックスですから~」で
片づけらちゃうので、そーいうとこを突っ込んだところで、意味無いし。失敗

それでもあえて言いたいんだけど、

この話、話の冒頭から、全てが「2度目」の話なの??

「1度目」のダグはこの事件の
どの段階まで踏み込むことができたの?

どの段階でフェリーテロの阻止に失敗しちゃったの?
失敗したってことは「死んだ」ってこと?

この話の最初の方で
「収容した死体の中に身元不明が1体あった、どうすればいい?」って
ダグに声をかけるシーンがあったよね。
あれが1度目の「阻止に失敗した」
ダグの死体だってことなんだろうけど、
1度目が失敗して死んでしまったのなら、
なんで「2度目」があるの?

冷蔵庫のメッセージから考えると2度目じゃなくって、3度目?

辻褄が合わないのがタイムパラドックス。
それなのに、前半シーンとの辻褄合わせ話を展開して
観客が 「あー、そういうことだったんだ♪」
って妙に納得できるように思わせる、ってところが
この映画の良さなのかなぁ???? 

話の最後の最後に持ってきて
分かり易い辻褄合わせの方にばかり目を向けさせて
細かいところは気にしないようにさせる手口。

お見事です! (苦笑)


途中までの展開のアイデアの良さ(タイム・ウィンドウ)と
冷静な頭脳を持ちながら、
恋した女性を助けるためには時空越えっていう無茶もやっちゃう
子供っぽさも持ち合わせてる主人公を多少評価して、
あ、ヴァル・キルマーがデブっていたことに驚いたことも加えて、☆3つ。

ところで冒頭の死体袋の中で鳴っていた携帯電話。
あれって博士がダグに「携帯はおいていけ」って
いったシーンと関係あると思う?

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Last updated  March 25, 2007 06:42:58 PM
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