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April 21, 2007
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カテゴリ:MOVIE(ハ行)

「ねえ、あなたは悪人なの?」
「いいえ、悪人ではないわ。ただ愚かなことをしてしまっただけ・・・」

きらきら きらきら きらきら きらきら きらきら

「愚か」なことは「罪」なのか・・・
「愚か」なことは「悪」なのか・・・

人は皆、誰もが「愚か」であり
「愚か者」が犯した過ちは「悪」と呼ばれ、
「愚か者」には「罪人(つみびと)」の烙印を押される。

「愚か者」は、その愚かさ故、大切な何かを失い、
失って初めて、失ったものの大きさに気づき、己の「愚かさ」を呪う。

ならば人間が犯した最も「愚か」な行為とは?

きらきら きらきら きらきら きらきら きらきら

「遠い昔、言葉は一つだった」

神に近づこうと、天まで届く塔を建てようとした
人間の「愚かさ」に激怒した神は
人間にその「愚かさ」を悔いるよう、過酷な罰を与える。

”言葉を乱し、世界をバラバラにしよう”

人の愚かさに対して神は罰を下す。
人は罪を犯すと罰せられる。
ならばやはり愚かさとは=「罪」なのだろうか。

言語が違うという意味だけではなく
自分の想いを誰かに伝えることが、どれほど困難なことか。

それが親子であっても、夫婦であっても、

言葉が、気持ちが伝わらない・・・

神は人の心をバラバラにしてしまった・・・

「世界」という名の「バベルの街」に住むわたしたち。

世界では「想い」が伝わらないために起こる悲劇が後を絶たない。

「わたしたちは、いまだ、つながることができずにいる」

すれ違う想い。救いを求める叫び。

だが。もがき、苦しんだ先に
伝わる「愛」があるのならば、願わずにはいられない。

「届け、心」

と。

きらきら きらきら きらきら きらきら きらきら

あたしらしくもない文章で始まったバベルのレビュー。

冒頭の2行の会話はこの映画の中であたしが最も印象深く感じた台詞。

この映画、どうしようもなく「渇いた」映画です。

モロッコやメキシコといった物理的に乾いた場所が
舞台になっているせいに加えて、
登場人物達の孤独な心はまさに「渇き」です。

精神的な渇きは、見ているあたしの身体的渇きにも繋がるようで
飲み物が欲しくてたまらなくなるの
だけど、右肘の先にあるドリンクホルダーにおかれた
ドリンクのカップに手を伸ばすことができない。

それほど、深くあたしの心を捉えてしまった作品。

このどうしようもない心の渇きを潤すものは何なのか。

それは「相手に伝えたい想い=愛」に他ならない。

そしてその「愛」こそが、バラバラになった世界を繋ぐもの。

きらきら きらきら きらきら きらきら きらきら

モロッコの遊牧民の父とその幼い息子たち。
モロッコ観光で失われた絆を取り戻そうとするアメリカ人夫婦。
やむを得ない事情で雇い主の子供達を連れ旅することになるメキシコ人の乳母。
ある日突然、母(妻)を亡くした日本人の娘とその父親。

分けられてしまった世界。

4つの物語を結ぶのは、たった1つの銃弾。

そして4つの物語の中で描かれる「哀しみ」と「想い」。

それぞれの物語の主人公たちはみな何かを失っている。

失ったことの哀しみ。

その哀しみの心の奥底から
「救い」を求める彼らの姿が目に焼き付いて離れない。

グスターボ・サンタオラヤ
押さえがちのサントラとギターの調べが
否応なしに心に響いてくる。

映画を見終わった今も
彼の音楽を聴くだけで、物語がよみがえる。    

きらきら きらきら きらきら きらきら きらきら

超話題作というわりに、肝心のストーリーについては
なんの予備知識もなく、見に行ったんだ。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

この監督の作品は1作も見たことがないの。
興味はあったんだけどね。

なので、まったくの真っ白な状態で見た、彼の初作品はかなりの衝撃だった。

後から知ったんだけど、この監督は時間軸の使い方に特徴があるらしく
この作品でも、4つの物語の時間的な流れが面白い。

4つの物語がまるで同時進行しているかのように
次々と場面の切り替えがあるので、とまどう人もいるかも。
だが、実は時間的な流れはズレているんだよね。

けどそれがトリッキーなものに感じず、むしろ、自然に思える。

不思議・・・

登場人物の誰もがみな魅力的で
この作品が決して「ブラピ映画」ではないことはすぐにわかるはず。

ただ、ネーム・バリューのある彼が演じたからこそ
この作品への注目度が高まったんだとしたら
彼が出演したことは非常に意義があったかなと。

他の3つの話がかなり強く関連しているのに比べて
地理的にも遠く離れた日本での物語はちょっと異質。

だが、この日本での話が最も強烈な印象を与えた。

演出も最も刺激的で、心を鷲掴みにされ
息苦しくてたまらんくなる。

菊池凛子が演じる、チエコのまなざし、裸体が痛々しい。

聾であり、声にする言葉を持たない彼女の心こそが
この映画の中でもっとも「渇いて」いた。

自分の想いを伝える言葉を持たない変わりに
目がくらむような激しい熱情を身体の奥から発散するチエコ。

彼女の心が抱える暗い闇。
彼女の救いを求める声にならない叫び。

彼女の奇異に映る行動は
彼女の心の中の発し切れない想いの裏返しのよう・・・

まるで自らを傷つけるかのように
大胆に振る舞うチエコ・・・

この難しい役を演じ切れたことが高い評価に繋がったんだろうな。
高校生には見えない風貌だけど外国人向けならアリなのかと。
ほんとの高校生じゃ、あの役は演じられないだろうからね。
逆にいえば、1年にもおよぶオーディションで
彼女がこの役を射止めることができたことは
やはり幸運だったといえるんじゃないかな?

彼女の叫びを受け止める役として登場した
刑事役の二階堂智。
彼の演技も素晴らしかった。

きらきら きらきら きらきら きらきら  きらきら

まだ公開前なので、物語の詳細には触れないでおこっと。

この映画をみた人の感想は様々だろう。

あらゆる類の言葉が存在したであろう
混沌としたバベルの街のごとく・・・

人に想いを伝える

このことの意義を
深く考えさせられる映画です。

ちょっと思い入れが強すぎて
うまく整理して書けなかったな・・・

ただ、話題作っていうだけで見に行くと
ちょっと辛いかも。
時間も長いし、この手の映画は評価が分かれるだろうね。

バベルの塔の話を知ってたり
予告をみていると
モロッコで銃撃事件にあったアメリカ人ってことで

「言語の壁」とか「人種の壁」

といったものをイメージしちゃうかも。
事実あたしも、見に行く前はそう思ってたし。

けど、この映画はたとえ同じ国に住んでいても
同じ言葉を話していても、家族であっても、言葉が通じない。

心が繋がらない。

世界中の
誰の心の中にある「バベル」

その苦しみを抱えながら生きるわたしたち。

だが、きっといつか繋がることができる。

そう、信じたくなる映画です。

こんな感想文でも、この映画に興味もってもらえたら、
ポチっとよろしく

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バベル


追加(ネタバレ)
チエコが真宮刑事に渡した手紙だけど
内容が全然読めなかった。
あれって、やっぱり母親の死に関してのことが書かれてたのかな?
母親は本当に猟銃自殺だったのかな?
父親と真宮刑事の最後のやりとり。
真宮刑事が言葉を飲み込んだように見えたのがすごく気になる。
父親は妻の死の真相を隠しているのか。
それともチエコだけが本当のことを知っているのか。
どうしてここだけは明確に描かなかったのかなぁ・・・
この部分が曖昧なせいで、この映画の意味がわからんという
感想に繋がりそうな不安も。
あたしは勝手に内容を妄想して
それがあのチエコの奇行に繋がってると解釈したんだけど。
誰か手紙を読みとれた人いませんか~?






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Last updated  April 21, 2007 02:07:51 PM
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