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Eureka22
旅日記を中心に京都を中心とした美味しいものや 映画の感想など気まぐれに綴っています* +現在の旅日記+ ・トルコ世界遺産巡り日記:連載中 ・ママといくバリ日記:連載開始予定 ・モンゴル日記:不定期連載中 その他国内旅行も随時upしています*
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マイレージ、マイライフ 以前ブログでも紹介したけど覚えてるかな? 一応、なんちゃってマイラーなあたしとしては タイトルに”マイレージ”って言葉が入っているだけで 注目しちゃったんだけど この映画はそれよりももっともっと違うことがテーマなの あらすじ 主人公ライアンの職業はリストラ宣告人 自分たちでリストラ宣告出来ない 弱虫な企業に代わって、リストラを告げるという仕事 経済悪化に伴って、ライアンの仕事は大忙し 年間322日、アメリカ全土を飛び回る まさに「空飛ぶサラリーマン」 そんなライアンの人生の目標は 通算1000万マイルを獲得した史上7人目の人物になること そのためには1つの航空会社に”忠誠を尽くし” マイルを貯めることにしかお金を使わないという徹底ぶり 搭乗マイル以外にも様々なカードを駆使して 結果、去年は1年間で35万マイルを獲得 マイルは貯めるけど、 人生の荷物は極力背負わない主義のライアン 女性といろいろ遊んだりはするけど結婚には興味がないし、 姉や妹との家族関係も希薄 最近は出張先でアレックスというライアンと同じ出張族で 美人で頭もよくて、割り切った関係を楽しめるタイプの女性と出会い オトナの関係をお楽しみ中 そんなある日、 会社が仕事の効率化を図るために わざわざ現地に赴いて、首切り宣言するのではなく インターネット越しにリストラ宣言するという 新しいシステムの導入することに つまり、今後出張は不要、というわけ これにはライアンも大慌て 1000万マイル達成の夢が断たれてしまう このシステムを提案したのは 大学卒業したばかりの新人社員ナタリー ライアンは上司に首切り宣言することの難しさを上司に訴えたところ じゃあ、ナタリーに現場の厳しさを教えろと言われ 出張に彼女を同行させるハメに・・・ 一方、妹のジュリーの結婚にも関わることになるライアン ライアンの周りで起きる”仕事”と”家族”の問題 そして”アレックス”、”ナタリー”という二人の女性との出会い こうしたものが これまでのライアンの生き方に影響を与え始める・・・ なんかね、この映画の推薦文で ”マイルを貯めるための教科書”なんて書いてるけど はあ?って感じ そんなのを期待してたらがっかりすること間違いなし マイラー、バカにしてるのかっちゅーの とはいえ 物語の前半部分で 手荷物検査で、どこの列に並ぶか選ぶとき 赤ちゃん連れはベビーカーで手間取から ご老人は体中に金属があるから アジア系ビジネスマンは余計な荷物を持たず、ヒモ付きの靴を履かないから とナタリーに偏見だ!と批判されながらも いかに時間をロスしないことが大切か説くライアン とまあ、こんな感じの出張テクを教えるシーンは ついニマニマしてしまうもの 空港や機上のシーンが多いだけで 旅好きとしてはちょっと嬉しくなるけどね ライアンの夢は一つのキーワードにはなってるけど それよりも彼の生き方、考え方が 映画の冒頭からラストに向かって少しずつ変わっていく そこがね、面白いの それにライアンを巡る二人の女性がとっても魅力的 アレックスは当初は知的かつ色っぽくてカッコイイと その見かけだけの魅力に興味を惹かれたけど、 アレックスという女性の内面が垣間見れたラストに より一層彼女のことが気になっちゃいました 社会経験も恋愛経験も乏しいだけに 直球勝負ばかりするもんだから、いっぱい傷ついちゃう そんなナタリーもまたいいんだな~ そしてもちろん、ライアンのキャラもステキ 仕事も恋愛も器用にこなす、そこも魅力だけど 後半見せる彼の不器用さ、寂しさにも 心がキュンとなっちゃいました ただ、ナタリーについていえば、彼女の役割は ”あ~あたしもこんな頃があったよな~” って懐かしむ対象として登場させてる気がするのね なのでナタリー視点でこの映画を見るには キャラ設定にちょっと奥行きかけちゃう感じがするんだよね たぶんこの面白さは学生や新入社員といった 若者にはわかりにくいかも ある程度仕事をしてきたり、人生経験積んできた人ほど 面白味を感じられると思うんだ そういう意味で、まさに ”オトナのための映画” 隣に座っていた学生さんカップルが ”何が言いたかったのかな~”と首を傾げていた様子を見て ”君らもあと10数年したらわかるようになるよ” と心の中で呟いてしまった この映画は、友達や家族と見に行くのも悪くはないけど あたしとしては1人で見に行くことをお勧めします あ、お子さまとだけは見に行かないほうが・・・ ライアンとアレックスの”オトナの会話”はかなりきわどいもん 映画を見終わった後 自分の人生をそっと1人で振り返ってみる 自分にとっての結婚とは? 家族とは? 人生の中で喜びを感じたとき そこにいたのは誰だったのか? 人生が楽しいと思える そんな瞬間を一緒に過ごしたいと思うのは誰なのか? 改めて自分の心を見つめ直してみる この映画の素晴らしいところは 見終わった後の帰り道にあるような気がします けして派手なエピソードもないし 終わり方もハッピーエンドでもないし かといって、バッドエンディングってわけじゃない 見た人の数だけある”マイライフ” オトナの男女にお勧めの映画です この映画はリストラという人生にとっては 重たいテーマも扱っておきながら全体的には軽い仕上がりで そのあたりが”表面的すぎる”といった評価になってるらしいけど けしてそんなことはないと思うんだ ほら、オトナって大事なことほど 冗談交じりに語ることってあるでしょ? むしろその軽さの中に隠れてるものを読みとってほしい そんな映画かな ちなみにこの映画で主人公ライアンが貯めたのは アメリカン航空のマイル 1000万マイルを貯めるとフィンチ機長と会えることができて 機体に自分の名前を入れてもらえるんだって 航空会社には自分専用のホットラインが開設されるらしい ところでこの映画の中で ライアンが飛んだマイル数は29037マイル アメリカン航空HP内の映画用特設サイトも見てみてね 以下ネタばれ 主役はライアンなんだけど あたしってすぐ自分の好きなキャラから 映画をみてしまうとこがあって 今回の場合はアレックス目線になっちゃったんだよね ”人を受け入れようとしない貴方を、受け止めてくれるアレックスをなぜ大事にしない” ナタリーに指摘されたライアン 結婚式当日になって、”結婚になんの意味がある”とゴネる妹の新郎に ”結婚は無意味かもしれない。だけど幸せだった瞬間に一緒にいたのは誰だ?” と説いて、改めて新婦への愛に気づかせたライアン この二つの出来事をきっかけに 彼はアレックスの存在の大切さに気づき 彼女の家へと急ぐ だがそこにいたのは彼女と夫と子供たち・・・ 初めて”人と繋がりたい”と思っただけに ショックを隠しきれないライアン そんな彼に対し ”わたしは大人の女だから、いつでも連絡してもいいわよ” と告げるアレックス 物語の途中で、彼氏に振られたナタリーが 仕事に恋に充実していそうにみえるアレックス向かって ”あなたはあたしの15年後の憧れの姿だわ” と羨望のまなざしを向けるシーン
だけど現実は大切な夫と子供との生活を守るための息抜きとして 出張先でアバンチュールを楽しむ女 これって幸せ・・・なのかな? じゃあ、不幸なのかっていえばそれも同意できない アレックスの気持ちもちょっとわかる気がするから・・・ やっぱりオトナの女の幸せの定義って複雑 ライアンもまた独りになってしまって せっかく長年の夢だった1000万マイルを貯めるも その喜びを機上でわかちあう人もなく とても寂しげな様子 ライアンのように独りでいる気楽さと誰かと繋がりたい気持ち っていうのは常に誰の心にもあると思うんだよね いろんな出来事が彼の人生を通り過ぎていったけど 彼はかわらず独り身だし、仕事は変わらずリストラ請負人 アレックスとナタリーとの出会いで心に痛手も負ってしまったけど それでもまだこれから先の人生に なにかプラスになる、そんな出会いであったと信じたい こういう出会いは足腰を鍛えてくれて ちょっと背負い荷物が増えたとしても 簡単に倒れない体を作ってくれるはず 人生を生きていくために背負う荷物は 軽ければいいというものでもなく かといって背負いすぎては辛いだけ ちょうどいいあんばいっていうのを 見つけるのが案外難しい 背負うつもりがなくても 背負わざるを得ない場面もあるだろうし 背負いたくても(愛したくても?) 背負えない時もあるし(愛されない) 人生ってそんな荷物のやりくりの繰り返しなのかもね おまけ 有名な「世界を旅するカエル」の話を彷彿させる 妹夫婦の写真のエピソード なんだか懐かしかったな~
『マイラー必見!? 映画【マイレージ、マ… December 16, 2009 コメント(14)
『モーターサイクル・ダイアリーズ』 October 9, 2007 コメント(8)