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November 3, 2010
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テーマ:愛しき人へ(903)
カテゴリ:No Category


命がないということは
なにもないことなのです

「命」という「言葉」がなかったら
身もだえしていまうことでしょう

「命」という「言葉」があるから
涙することができるのです

そしてその涙は我が身を潤わせてくれるのです

hana1


涙というのは涙した人にとって最も身近なものです

涙するときにまつげの先に虹がみえます

見えていないのかもしれないけれど
そう思うと見えるような気持ちになります


ライン1

今朝、NHKで再放送された
100歳の詩人 まど・みちおさんの番組

冒頭の言葉は番組の中で
まどさんが語っていた言葉です

偶然見たので、冒頭の数分は見てないんだけど
あまりに素晴らしい番組だったので
ぜひ日記に書いておきたいなって思ったの

詩集を買って読んだりすることもないし
まどさんの名前は知っていても
彼の作品集などに目を通したこともない

そんなあたしですが
本当に素敵な詩と素敵な言葉の数々に
感動してしまった号泣

まどさんの詩と言葉の部分だけ色を変えてあるので
興味があるかたはぜひぽっ

ライン1



まど・みちおさんは
まどさんの大ファンでもある詩人・谷川俊太郎さん曰く
「顕微鏡と望遠鏡の目をあわせもっている人」だそうです

”一粒の砂に世界をみる 一輪の花に天国をみる”
というウィリアム・ブレイクの詩、そのままの人だとも言ってました

そんな言葉を裏付けるような詩


ダイヤ地球の用事ダイヤ

ビーズつなぎの 手からおちた 

赤いビーズ

指先から ひざへ ひざから ざぶとんへ

ひくいほうへ ひくいほうへと かけていって

畳のすみの こげあなに はいってとまった


いわれた とおりの 道を ちゃんと かけて

いわれた とおりの ところへ ちゃんと 来ました

と いうように

今 あんしんした 顔で

光っている


ああ

こんなに 小さな ちびちゃんを

ここまで 走らせた

地球の 用事は

なんだったのだろう

初めて知った詩ですが
赤いビーズが畳を転がっていく映像と共に
テレビで紹介されたとき、なぜか思わず涙がこぼれました

ほんとう、ほんとうに
小さな小さな出来事一つに世界が見える人なんだなと


ビーズ一粒であっても、人1人であっても
まどさんの世界では全てが大切な存在

まどさんのそんな想いを
まどさんの故郷の街の高校生が
自分の好きな詩として受け取っていました


四つ葉ぼくが ここに四つ葉
 
ぼくがここにいるとき

ほかのどんなものも ぼくにかさなって ここにいることはできない
 
もしも ゾウがここにいるならば そのゾウだけ

マメがいるならば その一つぶのマメだけしか ここにいることはできない
 
ああ このちきゅうのうえでは

こんなにだいじに まもられているのだ

どんなものが どんなところに いるときにも
 
その「いること」こそが なににもまして

すばらしいこと として


”自分は何のために存在しているんだろう”
”自分がいる意味ってなんだろう”
と悩んでいたときに、この詩に出会って
”意味はわからなくても、「いること」こそが大切なんだ”
と思えたとその女性高校生は語っていました

誰でもふと思う自分自身の存在意義

そんな疑問にもまどさんの詩は優しく答えてくれるのです


番組の中で次々と紹介されるまどさんの作品


無知なあたしはどれも知らないものばかりでしたが
これは知っています


クラブぞうさんクラブ

ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね

そうよ 母さんも 長いのよ


この詩についてまどさんはこう語っていました

世界中に象のように鼻の長い生き物はいません

そんな象に「鼻が長いのね」ということは
「変だね」といっていることと同じです

だけど象は誇らしげにいいます

「大好きなお母さんと一緒なんだよ」と

象が象として生かされていることのなんと素晴らしいことか


たった2行のこの言葉の中にこんな深い意味があるとは

幼稚園で大きな声で無邪気に歌う子供達

日本人でこの歌を知らない人はいないでしょう

全ての人にこのまどさんのこの想いが伝われば
この世から悲しい出来事がずっと減るだろうに・・・


優しさに満ちたまどさんですが
まどさん自身もいろいろなことで苦しんできました

戦時中、まどさんは2編の戦争協力詩を書きました


息継ぎをしないと人は死んでしまう
私は詩を書かないと死んでしまう、
というほどではないけれど
「息継ぎ」の次に大切にしているのは「言葉」です


そう語っていたまどさんがその大切な「言葉」を
戦場という多くの命が奪われる場所へ
若者たちをいざなうものに使ってしまった

このことは今もなお、まどさん自身を苦しめています

そして家族のこと

7才年下の奥様が10年前にアルツハイマーを発症した時は
”辛い”、”へこたれる”といったまどさんの苦悩を示す言葉が
日記に綴られていました

ところがある日
アルツのハイマくん”とまるで友達のように
名前をつけた途端、日記に並ぶ言葉が変わります

とんちんかん夫婦

と題して綴っていた言葉

正確ではありませんが、おおよそ以下の通りです

片方の足にくつしたを2枚履いて
靴下がないとさわぐ夫

お米をいれないまま炊飯器のスイッチをおして
「ごはんのよういができましたよ」と呼ぶ妻

こんな毎日繰り返されるとんちんかんな出来事に
2人で大笑い

これは天からの恵みだろう

明日はどんな天の恵みがあるのか
楽しみにしている

厚かましくも天を仰ぎながら

この「厚かましくも天を仰ぎながら」という一文に
互いの失敗に笑いながらも
思わず天を見上げ、この先どうなるんだ?という
なんともやるせないような気持ちが
ふと見えたような気がしての

年老いてなお共に生きていく
喜びと悲しみ

思わず自分たちの身におきかえたら
やっぱりここでも涙がこぼれちゃった号泣

ちなみに冒頭の「涙」に関する言葉は
現在、まどさんは病院、奥様は自宅と別れて暮らしている中
尻餅をついて、歩行が困難になってしまった奥様が
まどさんの100歳の誕生日のお祝いに
車椅子には乗っているものの
元気な姿で病院に来てくれたときに
まどさんの心に浮かんだ言葉です


まどさんは「死」についても語っていました

冒頭の「命に」ついての言葉もそうですが
陽が沈む様子が「死」に見えるといいまどさんは
こんな詩を書いてます


花れんしゅう花

きょうも死を見送っている
生まれては立ち去っていく今日の死を

自転公転をつづけるこの地球上の
すべての生き物が 生まれたばかりの

今日の死を毎日見送りつづけている

なぜなのだろう
「今日」の「死」という
とりかえしのつかない大事がまるで
なんでもない「当たり前事」のように毎日
毎日くりかえされるのは つまりそれは

ボクらがボクらじしんの死をむかえる日に
あわてふためかないようにと あの
やさしい天がそのれんしゅうをつづけて
くださっているのだと気づかぬバカは
まあ この世にはいないだろうということか


人の死は避けられないものだけど
それに向かう強さも、それを乗り越える強さも
備わっている

だから、恐れないで

だから怯えないで

まどさんの優しい声が聞こえるようでした

hana1

100歳を迎えなお、日々の生活の中から
不思議なことを見つけ、感動をみつけるまどさん

人生は「?(クエスチョンマーク)」と「!(感嘆符)」があれば生きていける

カラフルなマーカーで可愛らしい「?」と「!」を描くまどさんの
みずみずしい感性ぽっ

”世の中にはこんなにすごい人がいるんだダブルハート

心からそう思える人に出会えた文化の日の朝

いっぱい流した涙が
なぜかとても愛おしいく感じたのは
そこに虹があったからなのかもしれませんぽっ








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Last updated  November 3, 2010 10:39:25 PM
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