『神戸迎賓館須磨離宮 鶯(ル・アン)』
結婚記念日のお食事に選んだのはこちらのお店『鶯 (ル・アン)』須磨離宮公園のすぐ隣にある大正時代に建てられた迎賓館「西尾邸」こちらはあの「華麗なる一族」のモデルとなった「岡田家」の邸宅や初代通天閣をてがけた建築家・設楽貞夫が設計したもの。市の文化財にも指定されているこちらの建物が、この春、レストランとしてオープン。ちょうどあたしたちの結婚式も大正時代の建物だったので記念日にはぴったりと思いセレクトしてみました。噂ではなかなか予約がとれないと聞いていたんだけど1週間前に電話したら、あっさりOK。ランチでも遅い時間帯にしたからかな?それでは早速お料理のご紹介。 ランチはメイン1品を選べるAコースと2品選べるBコースの2種類。今回はAコースにしてみました。前 菜サーモンとグレープフルーツ、ラズベリー、ニンジンなどのお野菜にレモンバームのジュレであえていて湿気が高いこの時期、すごく爽やかグリッシーニに生ハムを巻いたものは手焼きのグリッシーニが美味しい!ひよこ豆のピューレにお野菜をつけて食べるというお品ではセロリが嫌いなあたしのためにアスパラガスに変更してくれてました本当はカニをキュウリやニンジンなどで巻いた野菜のテリーヌ風なんだけど、キュウリがダメなのでこちらもあたしのはニース風サラダに蛸のガリシア風。いろいろ我が儘いってすみませんきのこのクリームスープスープはもちろん美味しいんだけどスープに添えられたパイスティックがgoodフライドオニオンを挟んで焼いてあってそのオニオンの香りが香ばしい優しい味のクリームスープにスティックをつけて食べるととたんにグっとパンチが効いてまた全然違った味を楽しめるんだ鹿児島六泊豚のスペアリブ風仔牛のフィレ肉 香草焼き前菜やスープに比べるとオーソドックスな感じもしないでもないけどお肉はどちらも柔らかくて美味しかったよそしてデザートにはこんなメッセージがこのお店では別料金になるけどケーキと花束のサービスもあるよケーキも花束も2日前にお互いに贈りっこしてるのでこちらでは利用しませんでした。 2人のツーショット写真はしっかり撮っていただいちゃったけどこれがまたすごくキレイに撮ってくださって記念に大きなサイズで焼こうかなって思ってるトコスタッフの方、ありがとうございますせっかくの文化財指定の建物このまま帰るのは惜しいので建物の中を案内してもらいました。 左:迎賓館として使われていた頃のwaiting room建物に入るとまずこちらに案内されます準備ができるとお席へ。会計もこちらのお部屋で須磨は冬場は割と冷え込んだらしくスチームヒーターが壁や椅子の下に設置してあるの。右:入り口はいってすぐに設けられた2階への階段真ん中のテーブルは昔、VIPルームで使われた長テーブルの両端を切り取って繋いだ年代もの。階段なかほどに設けられた大きな窓からは邸内の緑がいっぱい見えます。その上のステンドグラスもキレイ 左:昔も今もVIPルームとして使われているお部屋ルームチャージはかかるけどちょっとした会食にいかがでしょう?部屋の奥にあるカモメのステンドグラスがかわいい床にも手の込んだ細工がされていてまさにVIPルーム右:元は執務室で今はダイニングルームとなっているお部屋一般のお客様はこちらでお食事となります。大きく切り取られた窓から差し込む日差しと緑が心地よい空間ただ、食事をするスペースとして作られた訳ではないので一部のお席では柱の影になるのでやや暗いかも。窓際の席は2名専用(無理して3名?)なのでデートならぜひ窓側指定で 左:2階にある元は2部屋の和室だったのを繋げて作った大広間欄干だけ当時のままで残してあります。この大広間、床から一段高く上がっているんだけどこれにはわけが。実は和室だったころ、この部分に座って、窓を眺めるとちょうど須磨の海の水平線と目線が重なるように設計されているとのこと。今はマンションが建ってしまって、昔ほど見事にはみえないけどそれでも海は見えました。こちらでは結婚式の披露宴会場や同窓会などで使われているんだって。右:地下にある元金庫を利用したワインセラー手前部分は今は結婚式の親族控え室。でも、元はなんと防空壕。分厚い壁と重くて頑丈な扉に囲まれてるの。地下室といっても半地下なので窓があって、そこから地上に出入りできるんだよ。2階や地下には他にも様々なお部屋がありどれも歴史が刻まれた当時そのままの品が残されていて大正時代にタイムスリップした感じ。外国のお客様をもてなすための迎賓館。なので当時では珍しいシャワールームがあったり(今はパウダリールームに変身)一方で天井は網代を使った和風テイストの網細工。こちらはもう修復不可能と言われていて当時のまま大切に残されているそうです。お庭と建物を繋ぐ非常に珍しい玄武岩のアーチは財力がなせる技だったんだろうな~(一番上の写真の右下部分)GHQに占領された時の2代目当主との逸話など歴史ある建物だけに面白い話がいっぱい!空襲では裏山の影になって攻撃されず阪神大震災でも断層が違っていたためまた元々地盤が固いとこなのでほとんど影響なかったんだって。文化財であるこの邸宅がレストランとして生まれ変わるまでのお話もなかなか興味深いので良かったらこちらを見てみてね。『華麗なる洋館プロジェクト』本当にスタッフの方がとても素敵な方で他のお客様はとっくに帰ってしまったというのにあたしたちのためにずーっと付き合ってくださって楽しいお話を聞かせてくれました。あたしたちが一番最後の客だったから時間割いて下さったのかな?新たに作られたチャペルや1軒まるごと貸し切りにできる披露宴会場までじっくり見学させてもらっちゃった。文化財なので手を入れられない部分っていうのも逆にあって、いろいろ苦労もあるそう。それでも敷地3000坪、見渡す景色が全てこの家の所有という広大な土地。この中にはまだ未整備となってる日本庭園もあるそうでまだまだこれからなんですよと笑っておっしゃってました。あたしもまた訪れたいなって思ってメンバーズカード、作っちゃった歴史の重みと品格を感じさせる建物に新たに吹き込まれた若い力まだまだ浅いあたしたちの歴史だけどこんなふうに新しい風をとりこめたらいいなとっても素敵な時間を過ごすことができました最後まで読んでくれてありがとう!応援のポチよろしくお願いします♪↓