Side B

今日から、仕事の上では秋である。
なので、仕事が忙しくなってきた。
夏の間に、「ぼーーー」っと過ごして溜めてしまっていた仕事を、今日はせっせと処理していたら、「もう閉めますよ」の声。
周りのデスクを見ても、残っているのは１，２，３・・・と数えるほどしか居ない。

外に出ると雨。
副社長は今日は車ではなく、家が近所なので後らせて頂く事にした。
いや、本当は苦手な副社長、だけどいろいろお世話になっているし、気分屋さんなところを除けば人は良い。（と他の人も言っている）
助手席に乗られたのだけど、シートベルトを締めてくれない。。。
他の人だと、「締めてくださいね」と言えるのだけど、何となく言えないままご自宅まで送って行った。

副社長の家は、うちの近所の高級住宅地にある。
子供の頃、よく遊びに行った家が近くにあって、何となく懐かしい感じ。
しかし、ものすごく急な坂道に立っていて、Uターンせず、そのまま坂の頂上まで行って反対側に降りることにした。
だけど、夜＋雨と来ると、鳥目の私はもう周りに何があるかさえも見えない。
しかも転げ落ちそうなほど急な斜面なので、マニュアルモードの1速にしてそろそろと下っていった。

実家に着くと子供たちは二階の部屋で三人そろって遊んでいたけど、うちの子は明日から学校が始まるため、「帰るよ」と連れて帰ってきた。
姪っ子が、ちょっと寂しそうに「またね」と言ったのが何となくこっちまで寂しくなってきた。
そう言えば、姉家族が引っ越していった時、姪っ子が居なくなって寂しくてこっそり泣いたのを思い出した。
その頃姪っ子は、私の事を「おかあちゃん」と呼ぶほど懐いていたのだった。

家に帰ってきて、子供の歯を磨かせて寝させる。
そして、私もバタバタとお風呂に入る。
しかし、さっきまでは耐えられると思っていた「晩御飯抜き」状態が結構つらい。
お風呂に入った辺りから、お腹の虫が「ご飯くれー」と泣いているのであった。
だけどもうこんな時間だ。
私も明日は今日よりも仕事の内容が詰まっている。
しょうがないので梅酒でも飲んで寝よう。。。


ふんがーーー腹減ったーーーー・・・