Side B

彼はいつも、私より自分の方が好きだと言う気持ちが大きいと言っているけど、そんなことはない。
きっと、私の方が・・・っていつも思う。
でも彼は自分のほうがって思い込んでいる。


チビの父親との関係が破綻した時、誰の事も本気で好きになろうとは思ってなかった。
まして既婚者なんて以ての外。
誰かと付き合う事があっても、将来の事を考えてはいけない。
そんな風に心に誓ったはず。


・・・なのに、彼は既婚者。
彼がいくら奥さんとはうまくいってないって言っても、既婚者は既婚者。
人様のものに手を出している事には変わりなく、そして彼は私のものでは無い。
彼に何かあっても、そばには居られない。


でも、彼と居ると心地良くて、言いたい事も言えて、隠し事をする必要も無くて、何よりとっても幸せなんです。
腹の立つことはお互いたくさんあるかもしれないけど、それでも嫌いだとか嫌だとか思えない。
時々まるで自分を見ているようで、そして時々びっくりするようなことも平気でしてくれる。
でも、行動は読めてしまうのが不思議。
子供っぽくて、でも私より少し大人で。

そんな彼が大好きなんです。
子供の様な願望かも知れないけど、ずっと一緒に居たいんです。
居心地の良いあなたのそばにずっと。



かなわない夢かもしれないけど・・・
いつかは毎日一緒に居られますように。