PAUL SHORTINO at 梅田クラブクアトロ ライヴレポ
ポール・ショーティノ大阪公演行ってきました。30年ぶりに観るポール・ショーティノ。見た目はちょっと丸くなったけどロックスターのオーラはあったような・・・。会場近くをうろうろしてたらポールにバッタリ遭遇。私がラフカットの1stアルバムがプリントされたTシャツを着てたもんだからポールの方から近づいて来てくれました。すごく気さくなロックスターですよ。こんな風に道端で出会えて触れ合えるなんて夢のよう。私にとってポール・ショーティノはなんといってもROUGH CUTT時代。大好きなバンドでした。時代はLAメタルというかヘアーメタル全盛期の30数年前のこと。私がまだ高校生~大学生ぐらいですよ。MOTLEY CRUEやRATTが一世を風靡してとてもロックが華やかな時代でした。DOKKEN,CINDERELLA,QUIET RIOTなんかがヒット曲を連発。キワモノ的なWASP,TWISTED SISTER,STRYPERなんかも好きだった。でも当時ヒット曲に恵まれずいまいちパッとしないB級臭のするバンドが一番印象に残ってるし好きだったりもした。そんなバンドがKEELでありICONでありこのROUGH CUTT。ROUGH CUTTは他のバンドたちとは違って華やかさより渋さがウリだったような・・・。なんせヴォーカルのポール・ショーティノがハスキーでブルージーな歌いかたをするから。1stアルバムのジャニス・ジョプリンのカバー"Piece of My Heart"なんてハマりすぎ。"Never Gonna Die"も大好きだったな~。ただ、この好きな2曲がカバーというところがなんともQUIET RIOTっぽい。彼らの代表曲はやっぱり"Take Her"でしょう。ガッガッ、ガッガッと半音下がる印象的なギターリフ(わかりにくいか!?)、それと曲の最後に奏でられるクラシックフレーズ「山の魔王の宮殿にて」のメロディ。これが好き過ぎる。それを奏でるアミア・デラークというギタリストも好きだったなー。そんなことを思い出しながら、青春のかけらを置き忘れた街、大阪公演。お客さんはお世辞にも多いとは言えない状況、どちらかというと少ない、というかガラガラ・・・。でも筋金入りのポールのファンが多かったかも。ライヴは大盛り上がりで最高に楽しかった!ポールの歌声はますます渋みが増してとてもセクシー。バックバンドを務めた日本人のサポートメンバーも素晴らしかった。特にベーシストのShoyoさんがすごくイケメン!男の私でも結構目を奪われてしまいました。ツインギター若井さんと瀬上さんの抜群のコンビネーション、ドラムのルイスさんは力強いビートを叩きこんでくれるし、バックヴォーカルの藤井さんのハイトーンとポールを引き立てるアクションもすごく良かった。ライヴはROUGH CUTTはもちろんことKING COBRA,QUIET RIOT時代の曲、そしてソロアルバムからもたっぷりやってくれました。"Dressed To Kill"の掛け合いの歌いにくさは相変わらず。30年前の御堂会館でのライヴを思い出しましたよ。MCでたっぷり愛について語るポール。ちょっと目がうるんでるように見えた。こんなにも愛について語るのは他にはリンゴ・スターぐらいか・・・。愛について語った後のバラード"The Night Cries Out for You"はとても感動的。アコースティックタイムはポールのギター弾き語りでソロ時代の曲も。切々と歌い上げる"Everybody Can Fly"は感涙もの。後半は"Take Her"や"Piece of my Heart"といった代表曲をやってくれて本編最後は"Cut Your Heart Out~Rock The USA"というハードロッキンなナンバーで大盛り上がり。アンコールはKING COBRAのポールじゃない時代の代表曲"Ready to Strike"これを楽しそうに歌うところが笑えた。さらにこれまたポールじゃない時代のQUIET RIOTの代表曲"Metal Health"も大盛り上がり。ケヴィン・ダブロウの足が大きいとか言いながら一人で喋って一人で大笑いしてた。なんだかすごく楽しそう。ポール・ロジャース、ロバート・プラント、ルー・グラム、ロニー・ジェームス・ディオなどなど、リスペクトするヴォーカリストの名前をあげて最後に演奏したのはHear n' Aidの"Stars"ロニー・ジェームス・ディオを真似たメロイックサインのポーズをするところがお茶目。若井さん瀬上さんコンビでギターソロすべてのパートを完璧にコピーしてくれたのが嬉しいね。BLUE OYSTER CULTのギタリストが担当したところのフレーズが好きなんだな~。ライヴは惜しみなく名曲ばかりのたっぷり歌いっぱなしの2時間。どれもこれも懐かしい曲で青春がプレイバックしました。文句なしの最高のライヴ!ポールのサービス精神は素晴らしい!終演後も会場外でサインや撮影に応じてくれるポール。そこでもずっと鼻歌歌って上機嫌。サインにはBig Loveと書いてくれました。愛にあふれた最高に楽しいライヴを堪能させてもらいました。また近いうちに来て欲しいね。今度は再結成ROUGH CUTTだったらいいな~。