バレンタインの苦くて甘い思い出♪
あれは中学2年の2月14日、強烈な思い出の一日です。帰りのHRでのこと、担任がなんと男子生徒が女子からもらったチョコをすべて没収したのです。(どういう理由を言ったかまでは覚えてないのですが・・・)女子たち、皆いっせいに泣き出しました。。。僕はチョコもらっていなかったけど、同情しました。そうでなくても、(これ以前にいろいろあって)僕はこの担任のことを嫌っていたし、担任もそれには気付いていました。授業中どんな冗談をいっても笑わない僕に「益子は最近だいぶ逆らってるじゃないかー!」と怒鳴ってきましたが、僕は「当たり前だー!」と腹の中で叫んでいました。若気の至りってのも多少はあったでしょうが・・・。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・そして下校時、靴を履き終えて帰ろうとしてる僕に、同じクラスの女子が話しかけてきました。「ちょっと来て欲しいんだけど!」彼女は僕を校舎裏の人気のない場所へと案内するんです。ちょっとドキドキしてきたけど後にも引けないと思いついていくと校舎の角を過ぎたら突然彼女はダッシュして姿を消してしまったのです。「エッ?」と思った瞬間、そこには僕の知らない女子がうつむき加減に立っていたんです。先ほど担任が没収したどのチョコよりも大きくてお洒落に包まれた箱が、うつむいたまま僕に手渡されました。そして小声でそっと「中に手紙が入っているので読んでください」とだけささやくとその場を去っていきました。夢のようなシーンでした。その人は合唱部に所属している隣のクラスの女子でした。(ここまで僕を案内した人は親友であると後で知りました) 僕みたいな奴でも、見てくれてる人がいるんだ・・・何より不思議なことってあるんだと驚き、帰宅してもしばらく心臓がバクバクしたままでした。そんなわけで、僕たちはチョコを没収されずに済んだのでした。自分は関係ないよ!と意識もしてなかったバレンタインデー。ヘビーな出来事、感激する出来事、いろいろあったこの日、苦くて甘い忘れられない日となりました!