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2005.01.11
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
チャックは旦那君(やはり世話になってるので呼び捨てはやめた)の亡き父。長女が3才の時に亡くなったから、もうあれから11年前も経ってる。

旦那君の母親が23才、チャックが49才の時に二人は結婚したそうだ。二人とも初婚だったと両方から聞いていたが、どうやら二人とも私に嘘をついてたらしく、暫くしてから、母親ナンシーの最初の結婚は、相手がジャークだったらしくて(ホントかな?)2ヶ月で終わってたらしい。

チャックは、

それが、良く分らない。なんでもナンシーはチャックが45才だと信じていて、本当の歳が分ったのは随分後になったからだったらしいし、半分本気、半分冗談で、いつかチャックの子供と名乗る人がどこからか出てくるに違いないわなんていってるぐらいだ。

二人が新婚旅行でバミューダに行って、その時若い男の子が、”お嬢さんを誘ってボートに乗りたいのですけどよろしいですか?”と尋ねられたとか、結婚式はナンシーの父親があまり乗る気ではなかったから、フロリダの家のプールサイドでしたとか、そんな話しはよくしてくれたが、過去については一切話しをしてくれなかった。

旦那君が小さい頃は、チャックもレストランを経営したりして羽振りが良く、家にはお掃除の人が出入りし、そしてナニーさんもいて旦那君の面倒を見てたらしい。

旦那君曰く、二人は全く対照的で、”South meets Northshore"、サウスはチャック(ダウンタウンの南側の貧しい地域)ノースショワーはナンシー(高所得者居住区)。
ナンシーも後、苦労することになったわけだが、お嬢さん育ちの彼女とストリートスマートのチャックの間には、私が来た頃も結構けんかが耐えなかった。

チャックは子供が生まれてから全て、ライフスタイルを変え、全面的に父親をしようと心に決めたらしい。それまでしてた仕事を辞めて、レストランを始めたのもこの頃らしい。

チャックは親になることより、旦那君のベストフレンドになることを選んだと旦那君は云ってる。それは高校、大学と旦那君が若気の至り的間違いのトンネルを通る過程において、全てを自分だけには打ち明けるよう念を押し、旦那君はチャックには隠し事をしたことがないと言っている。親として聞きたくない事、怒鳴り付けて止めさせたい事があっただろうけど、チャックはそれをいっさいせず、全て受け入れ、アドバイスはするが叱りつけることはなかったと彼は云ってる。ベストフレンドとしての立場を守り続けたらしい。

私が知るチャックはもうおじいさんのチャックだったが、私の事も可愛がってくれた。もちろん、旦那君とは雲泥の差をつけられてたが。(笑)

毎日電話をしてきて、私達のことをチェックしてくれてた。彼等の家を訪ねて帰る時は必ずハグを強制された。
旦那君をみつめる目はいつもやさしい暖かみに溢れ、”アイツは最高な奴なんだ”と私にいつも言っていた。

11年前の7月。初めて私達は長女を映画館に連れて行った。”ライオンキング”だ。その晩、映画から帰ってきたら、メッセージが入っていた。いつものチャックのなんでもない用件。
折り返し電話しないまま一週間が過ぎ、日曜日が来た。日曜日は教会帰りにいつも彼等の家に寄る事になっていから。

そしてその日、私達が来る数時間前にチャックは心臓発作で倒れて亡くなってしまったことを知ったのだ。

旦那君はあの電話のメッセージを大事にとってる。そして、折り返し電話しなかったことを悔いている。また、ライオンキングは彼の心に特別な意味を持つことになる。

思うのは、チャックはもう私達とここには一緒に居ないけれど、彼が残してくれた愛情は旦那君のなかに生き続けていて、それが子供達へも注がれていることは確かかなということ。

彼が仕事で家を出る時、Jは歯を磨いてる途中であっても、まだベッドのなかにいてもガレージのドアが開くと飛んで出て来て、父親をハグする。旦那君ももう車に乗って動き始めていても、出て来てそれに応えてる。

そんな様子を見て、きょうチャックのことを書きたくなった。





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Last updated  2005.01.11 05:18:20
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