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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:冬そして
(家の前にそそり立つ杉の木) よく雪が降るものだ。窓から眺めるには幻想的だ。 灰色に覆われてる空に,空っ風が吹くだけの日よりよっぽどいい。ただ、車を運転しなければならない人にはお気の毒だし、飛行機もキャンセルされたらしいし、また、【籠り】の日だ。食料はまだ大丈夫。先日の大量仕入れで足りてる。 さて、今年はわりと雪が降ってる。昨年は雪かきを殆どしなかったように思える。旦那君はスノーブローワーをフル回転でご近所を回っている。 我が家の通りを挟んだ、正面には白い大きな家が建つ。ここには夫婦、子供二人、犬2匹が住み、二人目の子はアダプトされた子で、たぶんアフリカンアメリカンとコケージョンのミックスだと思う。女優のハリー・ベリーに似て、将来美人になること間違いなしの容貌をしてる。我が家のJFより1歳上で、遊び相手だ。分からないのがここのご主人の職業。旦那君は、「決して、人に職業を訊いてはならない」というチャック(亡き父親)の教えを守り続けているため、ここに4年住んでいるにも関わらず謎のままだ。会話がないわけではないのだ、もちろん。なぜか知らないまま。このご主人は殆ど毎日自宅にいらっしゃる。時々、スーツを着て出ることもあるが、殆どは家にいる。このお宅のスノーブーローワー壊れたままなので、まずこちらのお宅からスタートしたと思う。 次は斜め向かいのメリーさん。60歳ぐらいだろうか。週末になるとボーイフレンドの方が訪ねて来ているようだ。彼女は赤いスポーツカーに乗って毎日仕事に出掛けられる。そういえば、彼女の仕事も知らない。春先花を植える頃やクリスマスの飾り付けの時などになるど、息子さんが来て手伝っている姿を見かける。 次は我が家から二件離れたもうひとりのメリーさん。彼女の家はベッドルームが6つもある大きな家なのだが、長年手入れがされてないため見栄えが良くない家に成り果ててしまっている。 ご近所でこのメリーさんのことを詳しく知る人は少ない。どちらかと云うと、避けられてる。 彼女はアル中だと言う人もいる。お子さんは5人いたらしいのだが誰も訪ねる様子はない。2年前、花のデリバリーの方に頼まれて、お誕生日の花を預かったことはあるが、その花はそのうちの一人からだったのだろうか。 彼女の亡きご主人は銀行のオーナーだったらしい。羽振りがいい時期にはダウンタウンにあるオーケストラのボックス席のシーズンチケットを持ち、毎週ぐらい出掛けてたそうだ。彼女はクラッシクが好きなようだ。 ご主人のビジネスがうまくいかなくなって、破産宣告をし、なんとか家だけは無くさなくてすんだらしいが、その後ご主人が病気で亡くなり、子供達も家を出、その後メリーさんはどんどん寂しい生活に突入するばかりになったのだろうと察する。 ご近所の方が彼女を避けるのも頷けるのは、やはりアルコールの匂いが彼女の周りに漂うし、全く手入れされていない長い髪は見るに耐えなく、哀しい。 ある日このメリーさんと話す機会があったのだが、この方はいろんな知識に溢れていた。日本人である私にする彼女の質問は相手の立場をよく考えたものだったし、知識があるからこそ出来るような質問だった気がする。その印象しか覚えていない!!(忘れっぽくなってる、笑) 前回の雪の日、彼女はガレージから車を出せなかったそうなだ。 吹雪いている。雪が。 コーヒー片手に、読みかけの「Memoirs of a Geisha」を読んでしまおうと思う。JFはカウチでお昼ね。長女は練習。長男Jは犬のように雪のなかを駆け回っている。 (反対を押し切って外に出る Snow boy) (風邪から回復中のJF、外に出られなくて寂しそう?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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