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カテゴリ:いいもの見つけた
地元の図書館に少しだけ日本図書が置いてある。
たぶん何方かが読んでいらなくなった本が寄付されて成り立っているセクションなのだろう。 ジャンルを問わず政治もの、エッセイもの、小説、アメリカで病気になったら類、聖書と多くはないが、日本の活字に飢えてたせいで、日本にいたら絶対手を出さなかった類いをも読ませてもらって、ありがたかった。 「雅子さまのすべて」も読んだ。 雑誌「メイプル」も月遅れではあるが閲覧出来る。 ここで、詩人まどみつお氏の詩が紹介されてあった。 1909年11月16日、山口県生まれ。 おくさんとおふたりで慎ましやかに暮らしていらっしゃるようだ。 お互いぼけがあって、洗濯機を空で回したりのエピソードはいろいろあるようだが、 おふたりでぼけ競争してますと それさえも楽しまれている感ありだ。 心がほんわかなる詩だったので、ここに残しておきたい。 りんご りんごを ひとつ ここに おくと りんごの この 大きさは この りんごだけで いっぱいだ りんごが ひとつ ここに ある ほかには なにも ない ああ ここで あることと ないことが まぶしいように ぴったりだ * * * * するめ とうとう やじるしに なって きいている うみは あちらですかと・・・・ * * * * とおい ところ ゆうがたの ひさしの そらを みあげると くものすに カと ならんで ほしがかかっている ああ ほしが カと まぎれる ほどの こんな とおい ところで わたしたちは いきている カや くもや その ほかの かぞえきれないほどの いきものたちといっしょに (以上まどみちお氏の詩集より引用) 大学生時代サイクリング車に乗っていて知り合った医学生のその人は詩を書く人で、確かその叔父さんにあたる方は詩人でいらした。 その彼を急速に好きになってしまったのだが、今思えばその彼の「医学生」「伯父さんが詩人」のイメージに惹かれていた可愛らしいい時期だったのだと思う。 彼が私のことを覚えてるとは思わない、そんなすれ違いの出逢いがあったことも「詩」から思い出しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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