|
カテゴリ:カテゴリ未分類
もらった本、「犬連れバックパッカー」(斉藤シェルパ)を読んでいたら、犬とカヌーで川下りをすることで有名な野田知佑氏と著者の対談の中で
「野田さんはガク(犬の名前)には教育はしなかった。ガクに経験させた。」という下りがあった。 ・・・・それはひとつの犬の育て方で、経験させる、とにかく連れて行く、その現場に。別にこっちは教えたりする必要ないんだ。 続いて、 ・・・・犬岳もそうだが「ひと岳」(椎名誠さんの息子さんのこと)もそうだよ。小さい頃から誰も彼にあれしろ、これしろといわなかった。ただ色々な経験をさせた。彼がいまいい青年になっているけれど、あれをもう少し分析して「岳の教育」とかいうのを本に書いたら、おもしろいねえ。 (以上は本から抜粋しました) そっかあ、そっかあ、となんだかすぐ納得して来年は長男を野外スポーツ(ロッククライミング、ハイキング、カヌーイング)の泊まりがけのキャンプに出すかあなんてすぐ感化される。(笑) 確か椎名誠さんは息子さんに一切読み書きなど教えなかったはずで、息子さんが小学校に入学した時、見事にクラスでたったひとりの文盲だったらしい。 椎名誠さんにとても惹かれていた若き大学生の頃、彼が近くの大学に講演に来ると聞きつけて、わくわくして出掛けたなあ。あの頃椎名さんにトキめいていた人は少なくなかったはず。今もご本人に出会うようなチャンスがあったら舞い上がります、私。 演台に上がった時の椎名さんはジーンズにサマーセーターの出で立ちで、それはそれはがっしりした体格にとてもよく似合っていたのだが、そのセーターをジーンズの中に窮屈そうに入れていて、友人は「どうして入れてんだろうねー、あそこがやっぱりダサイ」と云っていたが、私にはその入れてるところが、氏らしくて良いなあと思った。 なんとまあ、あれから途方もない歳月が流れてしまったのねえ 椎名さんのお嬢さんはニューヨークで演劇の仕事に携わっていらっしゃるはずで、イタリア人?の旦那さんもいるはず。椎名さんがその婿さんとキャッチボールをしている写真を数年前見た。なかなか椎名さんは椎名さんの風貌を失うことなく、ますます渋い男性になられていた。 息子さんの岳さんはプロのボクサーとしてデビューしたような記憶がある。そのことを何かで知った時には驚きもあったが、椎名さんの息子さんだったらねと、妙に納得も出来た。が、プロのボクサーだよっ、親は世に名もよく知られていて、生活だって充分ゆとりあろうと思われる、そんな家庭からプロのボクサーを出すって凄いことだよね。それによく許したなあと人ごとながら心配な気持ちもあった。 それから数年して椎名さんのエッセーで、息子さんがサンフランシスコに留学に行かれて、卒業、更に修士課程に進んでいることを知ったが、 この岳さんのことを指して、「誰も彼にあれしろこれしろといわず、とにかく経験させた」とあったわけだ。 ふ~む。 自分の子育てを振り返ってみて。 【実に細かくあれしろ、これしろ、をしている~~。】 夏休み ま、長女は海外に出た。(出発前の晩、娘の不安をまともに受けて狼狽えた) 長男は、毎日キャンプに行って暑い中も一向に構わずスポーツをしまくって帰ってくるが、 そこからですよ、私の出番。 本ヨミナサーイ、ちょっと数学のドリルシナサーイ、ピアノ練習シナサーイ、まさしくあれしろ、これしろの世界。 長男がプロのボクサーになりたいなんて言い出したら わたしは気が狂わんばかりに反対するんだろうなあ。 どうしてこうなっちまったんだろう 20年前には絶対こういう親にはなりたくないなあって、親に、【なってるじゃん!】 この本の著者も八ヶ岳に家を構えて、愛犬と歩いて、ヒッチハイクして日本中を徘徊してる 世の基準を見事に断ち切って大地にしっかり立って、生きていることを確信している。 私には今の生活を捨てる勇気は無いだろうけど 妄想だけしてみる ま、 せめて この夏休み テントで寝泊まりしたいなあ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|