007960 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ノラネコcasy

ノラネコcasy

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

casycasy

casycasy

Freepage List

2004.02.20
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

蜘蛛の巣だらけの、小屋の扉を開けた。

濃い闇が広がる。

中にも蜘蛛の巣が張り巡らされ、一歩入った私は手で、纏わり付く糸を払いのけた。

私が立つここは、二階のようだった。

しかし階下は暗くて見えず、この巣の主が潜む重い気配だけが、感じられた。

私は恐ろしかった。けれどもそこを動こうとしなかった。

何故か私は笑っていた。

腹の中はきりきりと恐怖が迫るのに、顔に笑顔が張り付いていた。

やらなければ。

そう思って、羽織っていたジャケットのポケットに手を突っ込んだ。

じゃり

ポケットの中は、何か硬い物が沢山詰まっていた。

嫌な予感がして、ゆっくり見てみる。

手の中に沢山乗っかったそれは、真っ黒く細長い、気味悪い縞模様の入った、蛾の蛹だった。

声にならない悲鳴をあげて、私はそれを床に全て落とした。

ポケットをまさぐる。

じゃりじゃり

硬いそれは、あふれるくらいの量でポケットの中にいた。

嫌だ、

私は必死で、ポケットの中から蛹を出した。

黒くて、腹部に妙な膨らみを持つ蛹は、瞬く間に、板張りの黒い床にぱらぱらとばら撒かれた。

その時ふと私はある音に気付いた。

さわさわさわさわ

・・・何?

足元を見た。

闇の中、ドアから漏れる光を反射して、無数に黒光りする、小さな動くもの。

蟻だ。

先ほどばら撒いた蛹に、蟻が群がって、食べている。

黒いと思っていた所は、全て蟻だった。

床を埋め尽くす蟻。

ポケットから溢れる蛹。

嫌悪感で、吐き気が喉元までこみ上げてきた。






目が覚めた。

夢だった~

ぉええ~~~~きも~






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.02.24 20:25:27
コメント(1) | コメントを書く


Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

はぐれ雲 (^-^) はぐれ雲の想いさん
誰がために鐘は鳴る… おっくん!さん
もっと、美人になり… やまのぱんださん
あたしのHP aya_izmさん
○Oo by my self ..… nnn_popさん

Comments

コメントに書き込みはありません。

© Rakuten Group, Inc.
X