ＣＡＴのアメリカ東海岸留学

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「“ニセ学位”販売横行　文科省が『安全リスト』作成へ」

文科省やユネスコが、やっと重い腰を上げたという話。
そもそもユネスコは Degree Mill の片棒かついでたじゃないか
という話はまあ他でも指摘されてるからいいとして、そもそも
ホワイトリストを公開したところで、学位の取得元を併記する
習慣のない日本の場合、ほとんど意味ないような気が。

特にＴＶに登場するような「ドクター○○」と名乗っている
人物に限ってその博士号は Made in Degree Mill である
ケースが多く、そして彼らはその学位の出所を黙して語らない。
受け手側も、そもそも屈折した学歴社会文化的背景があるので、
「ところでどちらの大学をお出になったので？」と聞くのは
失礼にあたるため、なかなか聞きづらい。

以前のブログに詳しく書いたけど、日本の場合、「博士」
という「モノ」の社会文化的位置づけは、学校よりも社会が
認める「アンタはエラい」という勲章のようなものという
背景もあるわけだし。（例えば Yahoo の国語辞典で「博士」
を引けば、第一候補は「学問やその道の知識にくわしい人」
となっていて、学位としての博士は第二候補に登場する。）

最近の傾向として、日本でも多少話題に上るようになってきた
ので、自身のＨＰのプロフィールなどから、取り急ぎ出身大学
（Degree Mill）名を消す人物が増えているような気がする。

これは地下にもぐりそうだなぁ。

記事内で東京大学の教授がインタビューに「学位取得も
自己責任の時代」と答えてるけど、例えば健康医学系の
偽学位にだまされて、健康被害を受けても自己責任ってこと
なんすかねぇ。ホワイトリストさえ作っちゃえば、少なくとも
文科省は「ホワイトリストを見なかったアンタが悪い」と
言えるもんね。

話はかわって、これと合わせて放送された Degree Mill ネタ
の番組のおかげからか、文科省はホワイトリストの作成に
加えて日本国内の教育機関においての Made in Degree Mill
の学位の取り扱いにつても重い腰を上げるみたいだね。番組
内でブラックリスト（Made in Degree Mill の学歴を使って
いる教授などのリスト）がついに日の目をみてしまったし。

それでも論文捏造で懲戒免職になった大阪大学の教授のように
そういう人達ってかなり抵抗するから時間はかかるだろうし、
それでも「しがみつき通して」しまう人もいるだろうから
なかなか難しいだろうけど、でも、来年には Degree Mill
関連で何人か大学関係者の首が飛ぶような気がする。

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