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テーマ:ニュース(99970)
カテゴリ:アメリカか日本か
よく出る話だけど、日本の履歴書とアメリカの履歴書の一番の
違いは、一般的なアメリカの履歴書では「年齢」「性別」 「写真」が求められないという点だ。 「求人の年齢制限禁止を自民検討 再チャレンジ促進の一環」 前にもネタにしたけど、日本の「再チャレンジ」を目指した 構造改革は、なにも難しい話にせずとも「アメリカの模倣」と 言ってしまえばいいと思っているんだけど、はっきりいって、 的はずれだと思う。 まさかこういった法案を作っている人は(当然アメリカの システムを参考にしてるんだろうけど)「アメリカの求人には 年齢が指定されていない=アメリカには年齢制限がない」と 思ってないだろうな。 あるよ、アメリカにも年齢制限(明文化されてないけど)。 履歴書には年齢を書かないから、年齢のせいで面接まで 門前払いってことはないけど、面接すればだいたいの歳は わかるし、年齢的に適当でないと判断すれば、年齢以外の 適当な理由をでっちあげて不採用にするんだよね。 そもそもアメリカと日本の一番の違いはそんな表面的なもの ではなく、採用に際しての年齢というファクターに対する 寛容性の社会文化的な違いなんだよね。 社会文化的にアメリカとは比べ物にならないくらい厳しく 年齢というもので線を引きたがる日本の場合、年齢による 雇用の制限を禁止したところで、アメリカ同様、年齢以外の 適当な理由をでっちあげて不採用にするだけだと思うな。 それでもやらないよりもやったほうがマシといった感覚 なのかな。 ちなみにこのブログ的ネタとしてこのニュースにもいちおう 触れておこう。 「文科省、『LEC東京』に特区大学初の改善勧告発動へ」 日本の大学の設置基準がとてつもなく低くなった(結果、 大学を乱立させた上で、取捨選択の結果的に大学の質を 高めようというもくろみ)のは知ってたんだけど、やっぱり なんだかよくわからない大学が増えてるみたいだね。 競争原理を導入しようという意図自体は悪くないと思うけど、 それにしても面白い「大学」が増えてるみたいだなぁ。 そんな大学と同列に「大学」と言われるのはイヤだという ことで、文科省の「認可」とは別の質的な「認定」が欲しい、 という大学も出てくるだろうし、現に日本独自の「大学認定 団体」も動き出しているらしい。 このあたりもなんか全く「アメリカ化」だなぁ。 しかし本当にアメリカ化しているとなると、ゆくゆくは 認定団体に認定されていない大学というのは Degree Mill 的な存在となっていくんだろうか・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 18, 2007 01:16:19 PM
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