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テーマ:ニュース(99959)
カテゴリ:アメリカか日本か
yoshitakaさんがバージニアテックの事件については
どう思いますか?というコメントをつけて下さったので 今日からしばらくその件に関してつれづれなるままに 書いてみようと思う。この事件が発生した時には自分は まだ日本にいて、日本での報道姿勢などをつぶさに 見ることになり、なんともまたトンチンカンなことを 言ってるな、と思わされた点もあったので。 それはともかくこれについてはまたそのうちに詳しく 書くと思うけど、ロケーションフリーは絶好調。 アメリカの片田舎にて、まるで東京にいるかのように TVが視聴できる。 これとならんで今回導入したのはiChat。要するに TV電話みたいなものだけど、グローバル企業とかが やってるインターネット会議のノリで、高画質リアル タイム映像つきで(もちろん日本とも)話し放題。 ちなみにこのiChat、10名まで同時参加できるので 例えば今日みたいなネタに関しては気の合う仲間とかで 場所を選ばず顔突き合わせて話をしてみたいとも思って たりして。 さて、遅ればせながらバージニアテックでの銃乱射事件に ついてだけど、まずは自分の立場を明らかにしておくと、 自分は銃の所持には反対。でもこれは「危険だから」 ではなく「必要ないから」。でもさらに例えばニュー メキシコの荒野のど真ん中(外部への効果的な連絡手段も なく、警察が駆けつけるにも何時間もかかるような場所) に住んでいる人たちが、じゃあ銃なしでどうやって身を 守れば、という話も理解はできる。 そしてバージニアテックでの銃撃事件に一言でコメント するのであれば、「日本もアメリカもキチガイ学生が いるのは同じでしょ? ただ振り回しているのがナイフか 銃かの違いがあるだけで。」 さて、このあたりから話がまとまりなくとめどもなく なっていくと思うけど、まず見えてくるのが日本と アメリカの考え方(価値観?)の根本的な違い。 (何度も繰り返すようだけど、というわけで表面的な システムは変われども、日本は(も?)根本的には 何十年も何も変わっていない。) 日本は何か危険なものがあったらともかく禁止、禁止、 禁止。銃はもちろん禁止。そして最近はナイフも禁止。 新宿で普通にカバンの中にカッターを持ってただけで 職務質問された話を以前聞いたけど、今回日本に帰ってる 間に、車の中に包丁を置いておいた(置き忘れた)だけで (理由が合理的に説明できなかったため)書類送検まで いってしまった知り合いの話も聞かされた。 はっきりいって、禁止はする方もされる方も禁止事項が 明確なだけに楽。でも思考はそこで停止してしまって、 なぜそれが問題なのか、その問題の原因は何か、その 原因をとりさるにはどうすればいいのかということに なるといまいちトーンダウンしがちのような気がする。 かたやアメリカは(多様な意見、立場があるということを 時には理不尽なまでに認めるために)とにかく自由に させて、事例事例に対して果てしない時間と労力を使って 議論し、対処していく。(いっそのことお上が「こう」と 決めてしまってくれたほうがどれだけ楽かという考え方も ある。←日本的考え方。) そして、必ず賛否両論あるので明確な結論というのは永遠に 出ないし、市民も常に思考することを求められ(ある意味 面倒かも)、でも色々な考えがあるのだ、という現実を許容 する度量もあるようような気がする。もちろんそもそも 思考能力がない市民が多数いるというのもまたアメリカの 多様性ではあるんだけどね。 例えば銃に関しては、日本では「危険な銃社会アメリカ」 と一言で片付けられることが多いけど、それは日本では 銃が禁止されているからで、もし日本に銃規制が無かった ら、さてそれでもアメリカより危険ではないと言えるの だろうか。逆に言えばこれだけ銃が氾濫しているのに、 アメリカで起きる事件はこの程度で済んでいるとも言える わけだ。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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