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テーマ:政治について(20047)
カテゴリ:アメリカか日本か
今日、ロケフリで「とくダネ!」を見てたら、今回の年金
問題に「巻き込まれる可能性のない人」の情報が公開された というニュースをやっていた。たとえば2006年末現在で 30歳未満だった人など。 「30歳未満は基本的に該当せず-年金問題検証委」 その他細々したケースについて報道してたけど、あれあれ、 重要な人たちを忘れてるぞ。なんてったって、今回の年金 問題と無関係な人と言えば、そもそも「年金を納めてない人」 と言ったらやっぱり皮肉が過ぎるってことになるのかな。 そして、このまま本当に年金システムが崩壊していったら 最後に笑うのはやっぱり「年金を納めてない人」(で、あわ よくば、その資金をちゃんと資金運用できた人)という ことになるんだろうか。 NHKが不祥事を起こして受信料未納が増えた時に、最終 手段としてNHKが訴訟をちらつかせたとたんに、一部の 「一致団結すれば、NHK側の訴訟費用負担に耐えられなく なって、受信料拒否側が絶対に勝てる」といった徹底抗戦の 呼びかけもむなしく未納者がばたばたっと受信料を納めた、 ということがあったけど、やはり日本人は「訴訟」「裁判」 「差し押さえ」という言葉に弱いってことなのかな。 年金問題の場合、納めなければこれはもう明白に法律違反 だから、差し押さえなどをされる可能性もあるけれど、多数 が一致団結すれば、手続き上の問題で徴収側も行き詰まる、 というのはNHKの受信料の時と同じ構図だと思う。 だけど、やっぱりみんな納めてしまうような気がする。 これだけ裏切られ続けたにもかかわらず。 これを「お人好し」として笑うのか、「日本人のモラルも まだ捨てたものではない」ととらえるのか、それは人 それぞれだと思うけど、さてこれからどうなることやら。 さて、昨日に続いてこのネタ。 「【やばいぞ日本】 序章 没落が始まった(1)『ダイナミズム失う』」 このネタに関連したニュースが今日出ていた。 「『博士』も定職が見つけられず...ポストドクター 1万5000人超」 念のため書き添えておくと、1万5000人というのは あくまでも、それでもポストドクターになれた人数で あってポストドクターにもなれず、「宙ぶらりん」になって いる人もかなりいると聞く。 これは一義的に、そして非常にキツい言い方をすれば、 イスとりゲームのイスの数と参加者の人数の相関関係という 単純な問題を考えられなかった文科省の官僚と、もし、 その博士達が「行き所がない」と言っているのであれば、 彼ら側にも同じく想像力がなかったことによって起こって いる問題ということのような気が・・・。 記事では「文科省では『ポストドクターを正規雇用するよう 民間企業にも促していきたい』としている」と書かれて いるけど、そんなことはもう何年も言われていることで、 そもそも人材は社内で育成する、という日本の社会風土 からして、企業側ががらっと方針転換することなど、 もちろん今までもなかったし、これからも無いような気が。 ちなみに自分の就職活動の行きがかり上、日本の企業の 求人も調べてみたけれど、かろうじて院卒をとっている ところでも、条件は恐ろしく悪い。 よく、日本の企業が博士をとらない理由として「コミュニ ケーション能力不足」というのが挙げられるけど、これも 一切一般社会に出ることなく「学校」というワクの中で 最初から最後まで過ごすことになる日本の大学院システム からすればさもありなんで、それは大学での研究者養成 という面ではメリットもあるのかもしれないけれど、 企業側から見ればちょっと・・・ってことなのかな。 さてこちらの記事に話を戻すと、そんな状況の中、日本は 海外からの留学生には手厚い経済援助を与えたりしてる わけだけど(一部大学院ではそうしないともう大学院を 維持できないという説も・・・)、そうやって日本の税金を 使って育てた人材は日本に残ったりはしない。 もちろん博愛精神的にはそれはそれで正しいことなの かもしれないけど、さてはたして日本にそんなことを している余裕はあるんだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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