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テーマ:政治について(20044)
カテゴリ:アメリカか日本か
今日、今までちょこちょこ触れてきた話題についてうまく
解説してくれている記事を発見した。 「格差社会を助長する円安の進展」 記事内のキーワードは「たとえば、自動車に乗るためガソリン を消費する方は、円安によって以前より多くのお金を使う必要 がでてきますが、 海外の株や債券を持っていなければ、 たとえ円安になっても海外から受け取る金額は増えません」 という部分のような気がする。 もともと投資情報を提供する目的のHPなので、ここでは 投資にからめて語られているけれど、要するにポイントは 「海外資産の有無」という部分だと思う。 ついでにこの記事も。 「日本の富裕層人口は過去15年間でほぼ倍増」 確かにバブルの頃は年収一千万というのが一つの目安とされ、 一般のサラリーマンでもそこそこのところに勤めていれば 横並び的に達成できる目標のように語られていたんだけど、 最近日本に帰って知り合いなどと話をしていて受ける印象は 一度「金持ちスパイラル」にはまると、底抜けに年収が上昇 していくという現象。つまり年収一千万がそれなりに大勢 いたバブルの頃と違って、年収一千万「以上」が局地的に 増えているのが最近の構図のような気がしてならない。 そして、そういった連中が何をやっているかというと、海外 への資産の移転だ。日本の年金なんて元から相手にして いない。例えば30代にして、20~30年後のリタイアを 視野に入れて海外に資産形成をする。 まず、日本と海外では利率が違い過ぎる。今でこそ不健全な までに「格差」が広がってしまっているけれど、この日本と 海外の利率の格差は今に始まったことではない。 現在、アメリカでは定期預金に預けておくだけで利息は 5%超。多少リスク率を上げれば日本と比べてとんでもない 勢いで資産が増えていく。ちなみに日本の外貨預金などを 見ていると、必ず邦銀に「抜かれて」いるので、現地と 比べた利率から1%かヘタをすると2%近くも低くなって いるし、投資信託なども、海外の投資ファンドへの再投資 を経るので、やはり信託銀行などに利益を「抜かれて」 しまっている。なので、そういうことを本気でやっている 連中を見ていると、全く躊躇なく、海外に直接資金を移転 している。 それから将来的な為替レートの動向も重要だ。今は異常な 円安と言われているのでそのうちある程度是正されるだろう けど、富裕層が考えているのは20~30年後だ。 20~30年後、たとえば円ドルの為替相場が1ドル 100円~120円あたりでウロウロしているだろうか。 まあ、万々が一、1ドル100円となっていたとしても 現状の利率の差で十分に吸収できる変化だし、多くの人は これからの日本の国力の推移を考えれば20~30年後には 相当の円安に振れていると考えているようだ。 なにはともあれ、もし、このままの構図が続けば20~ 30年後にはとんでもない格差になってしまっているような 気がする。 あ、そうそう、重要な事を書き忘れた。この「海外への 資産の移転」別に富裕層以外には縁のない話じゃなくって たとえば日本の年金の支払いを拒否してその資金を自前で 海外に移転していけば、超ローリスクで運用しても、現在 日本政府が約束している年金プランよりも遙かに得になる。 もちろん事が思惑通りに進むことを前提にして、だけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 13, 2007 10:28:59 AM
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