|
テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:学位工場 Degree Mill
「私立短大の6割が定員割れ、過去最悪
4年制私大も4割」 まあ耳タコのニュースだけど、いちおう押さえておくか。 恐らくタテマエでは教育機関の倫理観は一般企業のそれより 高くあるべきってことになってるんだろうけど(つまり 潰すんなら潰すで「軟着陸」的に潰すべきなんだろうけど) 結局は、一般の会社の倒産のように最後の最後までねばりに ねばった上で、非常に情けない終わりかたをする大学が 激増しそうな予感。 「米でも裏口入学?短大生が成績改竄 コンピューター詐欺で捜査」 留学関連のウェブや本などでも「TOEFLなしの米国留学」 といったうたい文句とともに登場することも多いディアブロ バレーカレッジ(Diablo Valley College)での話。 はっきりいってこういったことは時々ある。エッセイなどの ねつ造なんて日常茶飯事だしね。でも、こういった問題に 直面した際の学校や社会の対応の中に日本と違うと思わ される点がいくつかある。 まず一度露見すれば処分は非常に厳しく、日本のように うやむやにすることはほとんどない。事実と分かった時点で 即退学、卒業した後ですら学位を剥奪されることもある。 実際、自分の場合も学位審査委員の一人は将来的に万が一 のことになった時(学生側に不正があったことが露見した 場合など)には学校側の代理人として裁判等に出席する 義務を負っている。 それから万が一成績を改ざんしてそれなりの大学に潜り込め たところで、こちらの大学や社会は「継続的成績」本位 なので、結局授業についていけなくなったり、かろうじて ボロボロの成績で卒業できたところで、その卒業自体の 社会的評価は非常に低いものとなってしまう。 かたや私立大学などに多額の寄付金などとともにものすごい 人たちが表玄関から裏口入学をすることもあるけど、それは 例えそのような学生をとることになったところで総体的に みて学校側の受ける恩恵の方がはるかに大きいわけで、 そもそも日本のように裏口からコソコソと、といったかんじ ではなくむしろ清々しいように思う。そしてそういった人 たちは元々「ものすごい」ので卒業成績が悪くても将来的 影響は皆無なんだよね。 話は逸れちゃったけど、Degree Mill 問題への対応の違いも その延長線上にあるような気がする。最近、アメリカの 某大学の教員が Made in Degree Mill の学位を持っている ことが露見したんだけど、彼女はもうそれこそボコボコに されて学校から放り出された。 かたや日本ではまだ Made in Degree Mill の学位をもった 教員が闊歩しているし、文科省にしても最近やっと重い腰を 上げたばかり。ちなみにそれに先行する形で、某お嬢様大学 の教員がマスコミなどに晒されたけど、彼女の往生際の悪さ を見てると本当に情けない。大学も黙りを決め込んでるしね。 (つづく) ←未認定校、非認定校、Degree Mill 学位工場、学位汚染関連リンク集 ブログHOMEへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 2, 2007 11:38:24 AM
コメント(0) | コメントを書く
[学位工場 Degree Mill] カテゴリの最新記事
|
|