ＣＡＴのアメリカ東海岸留学

すでに先週の金曜日の話になるけど、ひっそりとこんな
ニュースが流れた。

「China's recent plan to give the United States
control of the eastern Pacific region, while China
would control the western Pacific」

中国がアメリカに対し、中国が太平洋の西側を、アメリカが
東側を（軍事的に）管理することにしないか、と提案した
という話。

当然アメリカは拒否したし、現時点では何とも大それた
話で「ぶっ飛んでる中国」というとらえ方もありえるかも
しれないけれど、外交的な静かな第一歩としては十分理解
できるような気がする。

というのも以前のブログエントリーでも触れたけれど、
知り合いの元米軍人のところに回ってきた Newsletter に
ペンタゴンが米軍が太平洋中央まで防衛ラインを下げた
場合の、アメリカの国益が受ける影響について検討する
作業部会を設置したという記事が載っていたからだ。

日本の人はアメリカは「よき友人」としてボランティア的に
日本を守ってくれていると思っているかもしれないけれど、
とんでもない。今のところ、それがアメリカの国益に
かなっているからそうしているだけだと思う。そしてそれは
国として当たり前のことだ。

これから中国が経済力とともに軍事力をさらに増強するのは
間違いなく、それとのバランスを保つために、アメリカも
太平洋西部に振り分ける軍事力を増強しなければならない。

ただあれだけ広い太平洋を越えて、大量の軍事力を送り、
維持しつづけるというのは大変エネルギーのいることで、
いつかはその負担がそれを押してでも得られる利益を越える
日が来るかもしれない。

中国の今回のアメリカに対する提案は、それを見越して
公の場で軽くサインを送ったということなのかも。

将来的にアメリカがそうせざるをえなくなった時、日本は
どうなるんだろう。

それを考えると日本に帰ろうという意志にちょっと
ブレーキがかかってしまう。