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フリーページの整理に続いて、最近、過去の日記の整理もちょこちょこやってたりして。過去のエントリーの中には後々フリーページにでもまとめようと思って書いたまま放置しちゃったものとかもあったりするわけで、ぼちぼちまとめなおして再掲してみたり。ちなみに今日のネタは self-discrimination。これは完全な造語。意味については以下の内容を読んで下さいってかんじ。
ちなみに造語といえば、最近まわりで gestimate って言葉が流行ってたりして。なかなか使い勝手がいいんだよね(笑)。 アメリカではよく「差別」が話題になることがあるけど、さて「日本に差別はあるの?」って考えた場合、個人的には「アメリカほど差別は問題になっていない」と思っている。ただ、日本ならではの面白い「差別的現象」として 'self-discrimination' ってのがあると思ってるんだよね。 ちなみに'self-discrimination' は造語で辞書には載ってません。 さんざんひっぱっちゃったけど、'self-discrimination' とは「欧米人(特に白人)崇拝主義(そして勝手に劣等感状態)」のことなんだよね。 昔インターネットが普及しはじめた頃、かなり強い調子で「日本の広告は白人を使いすぎる」と批判してたサイトがあったんだよな(今でも似たようなのはあるだろうけど)。 例えばそれが 'self-discrimination' の例。見方にもよるだろうけど、つまり自分たちよりも白人のほうが見た目がいいってことで広告に使ってるんでしょ? ってことは自分で自分を卑下してるともとれるんだよね。 たぶん日本の人たちはまさかそれが差別的行動だと気づかないでやってしまってるんじゃないかな。そもそもアメリカ的差別がない国だからしょうがないんだけどね。 自分のいとこの何人かはジャパニーズアメリカンで、夏休みに時たま日本に来たりして、アメリカの学生は夏休み中バイトをすることが多いってなわけで、当然彼らも日本でバイトを探すわけだ。英語はもちろんネイティブスピーカーだけど、親がズボラなせいで日本語が全くダメ。もちろん見た目は日本人。 とりあえず英語学校をまわってみるわけだけど、軒並み断られてたな。理由は簡単。「日本人のイメージする外国人」に見えないから。ある語学学校でははっきりと、「うちは白人しかとっていないので・・・」と断られたらしい。たぶん断った人には、アメリカだったらとんでもなく非常識な発言をしてるんだって意識はたぶんないんだろうな。(もちろん日本だから全くオッケーなわけだけど。) でも自分が日本の英語学校の経営側だったとしたら、この判断は妥当と言わざるをえないかも。やっぱり客は「外国人」に英語を習いたいんだもんね。それもできれば「白人」に。黒人のアメリカ人がやはり語学学校で「白人でないこと」を理由に断られた話しも聞いたことがある。 一番強烈だったのは、いとこを連れて八景島シーパラダイスに行った時。遊園地って人を楽しませてくれる場所でしょ? スタッフも当然そういう教育を受けているものだと思うんだけど・・・。 さて、スタッフとの受け答えが必要なイベントにいとこと参加してる時に、スタッフがいとこに話しかけた。当然言葉につまるわけ。日本語できないから。自分が急いで通訳に入った瞬間、スタッフがものすごく冷たい言い方で「あっ、この人日本語しゃべれないんですか」と一言言って、後は全く無視。いとこは悲しそうな顔してたな。 見た目が白人とかだったら絶対にこういった態度に出ないと思うんだよね。ってことは見た目が日本人の人に限り、日本語もしゃべれないといけないってことかい(笑)。 まあもちろんそのスタッフにしても、自分でも気づかずに「外国人や差別問題に不慣れな日本人」のリアクションしちゃったんだろうし(だから悪意はない・・・というかそれ以前の問題)、現に日本ではまだ国内的に人種による差別問題とか、いろいろな種類の外国人と接する機会があまりないわけだから、ほとんどの人はそういうことに気づけないってのも理解できるし、逆にあえてかっこつける必要もないとは思う。日常希ってことであれば、必要性もまだまだ低いんだろうし。 なにはともあれ学ぶべきことは、日本で受け入れられるためにはアメリカで育とうが、日本でインターナショナルスクールに行っていようが、日本で日本人として生きていきたかったらやっぱりまずは日本語がちゃんとしてなければならないってことやね。 逆にアメリカは、日本人が見た目が日本人の人に要求する日本語のレベルから考えたら比較にならないくらい言葉(英語)に関しては寛容だ。 さて、これは2005年4月28日~30日にかけてアップしたエントリーをまとめたものだけど、沢山の方が色々なコメントをつけて下さったので、ちょっと問答形式にまとめてみる。 Cozさん:「日本に帰るとおもいますねー。君達もっと自分に自信もちなよ!って。」 CAT0857:「ちなみにその漠然とした劣等感のおかげで日本はここまでがんばってこれたって説もあったりします。」 たくろー71さん:「アメリカのSociologyのクラスではとある先生が、『日本人は自分たちを"白"と見なし、ヨーロッパ人を"ピンク"とみなす』と教えてたよ。」 CAT0857:「赤鬼からきてるんだろうね、たぶん>ヨーロッパ人はピンク。」 junquito55さん:「Self-discrimination というよりは、完璧な白人コンプレックスですよね(笑)。黒人なんかは、『ブラックイズびゅーてぃふる』とか言いながら、せっせと髪をまっすぐにしたりしてるけど、こうでもしないと就職に不利だ、という、実際の discrimination に直面している現状がありますよね。そういう経験のない日本人が、茶髪とか美白とかに異常な関心を示して、色の白い外国人としか話したがらないのって、不思議です。」「ちなみに自分が通ってた英会話学校の先生は、英語があまり話せないドイツ人でした。」 CAT0857:「まるで差別主義者の白人のような目で自分達自身を差別しているととられかねないようなことをやってるので self-discrimination と命名したわけです。これ、アメリカ人にもコンセプトがわかりやすいってんでけっこうウケがいいんですよ(爆)。」 ちーなちなさん:「勤めていた某英会話学校には、ハーフジャパニーズの先生とかチャイニーズ系アメリカンとか色々いたんだけど、生徒のほうが『いやだ』っていうんだよね。」 CAT0857:「たぶん生徒の人たちは自分がどんな発言をしてるのか気づいてもいないんだろうけど、もし彼らがアメリカにきて差別されたとかグチを言うようだったらそれこそ本末転倒だよね。」 SLPヒカルさん:「友人の日系カナダ人も同じようなことを言ってました。その人は日本で働いた時に話すのがぎこちなかったり漢字が苦手だったりすると、相手が『知恵遅れの人か…』っていう目で見たそうです。顔は日本人だから。」 CAT0857:「そうそう。白人とかなら許されるのに、日本人顔ってだけで、英語が完璧でもそれだけじゃなぜか許されないんだよね。」 け・せら、せらー!さん:「『外国人や差別問題に不慣れな日本人』って、残念ながら本当に多いですね。私はブラジルからの帰国子女ですが、日本にいる日系人社会の事情もよく知っています。日系人は見た目が日本人なので、道を尋ねたり、塩・砂糖の区別をスーパーで聞くにしても、嫌なε-( ̄ヘ ̄)┌をされることがあります。外見が外人であれば、対応は『外人』仕様になり、肌が白く金髪だと、愛想振りまきながら対応してくれますね。アフリカ系ですと、怖がられるし・・・。」 CAT0857:「人種差別といえば本来自分と同じ見た目の人種を一段高いところにおいて他の人種を差別することなんでしょうが、日本人の面白いところは、白人(?)の目線で自分たち自身もしくは自分たちと同じ見た目の人たちを差別しているところなんですよね。本人たちは何をしているのかにすら気づいていないと思うのですが、外野から見るとなんとも面白いわけです。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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