|
テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:アメリカか日本か
今日は昨日のエントリーにいただいたコメントへのコメントを書いてみようと思う。
まずは現役lecturerさんがあげて下さったポイント。 自分はアメリカの事情しかわからないけれど、現役lecturerさんが2週間以上の連続有給休暇x年3回と書かれているように(ちなみに現役lecturerさんはイギリス)、日本と比べて給料は落ちるかもしれないけれど、自分の時間というものがもてることは確かなような気がする。もちろん数限りない種類の仕事があり、住む場所によっても状況は変わってくるけれど、たとえば自分が今東京にいて、ごく平均的なサラリーマン生活を送っていたとして、通勤時間は片道1時間といったところだろうか。一方、現在の通勤時間は片道30分もみれば十分だ。とすると一日あたり30分、月25日と考えておおよそ年間で150時間余計に自分の時間が持てることになる。その上、恐らく休暇は寄せ集めれば年間で1ヶ月はとっているのではないだろうか。それも日本のようになかなかとりづらいということはあまりない。さらに残業はほとんどなく、いわゆる仕事の後のお付き合いというのも全くない。 ちなみに自分の時間がもてる、というのはただ単に趣味の時間が増えるという以外にもメリットがある。たとえばもし、また人生の方向転換をしたいと思った時、学校に行くなどその時間をその新たなチャレンジのために生かすことができる。 さらに言えば人生は限られた時間ということを考えた場合、そして時間というものはいかなる金持ちでも買うことができないわけで、その貴重な時間を自分のものにできるというのは、これは非常にありがたい事なのかもしれない。(これは厳密にいえばそうでないかもしれない。人を雇って本来自分がやる筈のことをまかせれば、時間を買っている、ということになるのかもしれない。) さて次は春花 in USAさんが指摘されているポイント。 留学すること、ひいては海外に居を構えることで失うものも多い。春花 in USAさんが挙げられている日本にいる家族や友人との時間はもちろんのこと、たとえば自分の場合、日本の田舎が大好きで、そういった場所にちょっと旅行に行く、という機会を作るのはアメリカにいる限り、なかなか難しい。 ただ、日本にいたとて地方出身者が田舎に帰るのは盆暮れ正月、それも全てを合わせて2週間くらいではないだろうか。ちなみに自分の場合、長期休暇は全て日本に帰ることに費やしており、日本で家族と過ごしている時間は年間3週間を超える。さらに言えば、最近のスカイプなどの普及によって、動画ではあるけれど、家族と「顔」はほぼ毎週合わせている。といったようなことを考えると、これは日本にいた場合とあまり変わらないのではないか。もちろん家族と同じ町に住んでいればまた話は別なのだろうけど。それから旅行にしても、日本で普通に勤めに出ていれば、たとえ国内旅行であってもどれだけ出掛けることができるだろう。 とはいえ、こちらにいる限り週末日帰りの旅行や各種のイベントなどに行けないことは確かだし、さらに言えば日本の日常風景、日本の味、四季の移り変わり(自分は去年、13年ぶりだかで日本の桜を見た)に触れたり、さらには日本で新しい友達ができたり、友人と顔を合わせたりする機会を作るのが非常に難しくなることも確かだ。(とはいえ、自分が日本に帰ることを「ダシ」にして、旧知の友人が集まってくれたり、そして話を聞けば、日本にいたらいたでそういう機会でもない限り、けっこうわざわざ会ったりはしないという話も聞くのだけれど。)余談になるけれど、この「日本の日常風景」という点において、日本のテレビがアメリカにいながらにして垂れ流し的に見られるロケーションフリーの力は侮れない。あくまでもバーチャルではあるけれど、ロケーションフリーをつければその間は部屋の中が日本のバーチャル空間になる。 さらに春花 in USAさんが指摘されているもう一つのポイント。「可能性」。これについては特にタイミングを逃して(つまり一度社会に出てから)留学した場合、よほど手に職やコネを持っていなければ、日本での可能性はつぶすことになると思う。そのかわり、アメリカに留学すればアメリカでの、その他の国に留学すればその国での、さらにそれを足がかりにしてその他の国へ手を広げる可能性は確かに広がる。もちろん就労許可などの関係で、日本で職をえるよりは手枷足枷は多いが、恐らく日本から直接飛び出すよりは、色々な可能性を考えられるようになるのではないだろうか。そして少なくともアメリカの場合、世界中の色々な所から人が集まってきているので、そのあたりの足がかりもつかみやすいような気がする。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アメリカか日本か] カテゴリの最新記事
|
|