|
テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:留学レビュー
今日は昨日のエントリーにひよこまめ2006さんがつけて下さったコメントへのコメントから書き始めてみようと思う。
留学の目的はひとそれぞれなので、何をもって成功とするか失敗とするかも人それぞれ、とまさにその通りで、そもそも普遍的に留学に失敗成功のワクをはめるのははっきりいって不可能だと思う。 まあ、それでもあえてはめるのであれば、世間一般では留学後にいわゆるキャリアアップができれば成功ということになっているのではないだろうか。ただ、少なくとも自分のまわりを見回せば、留学の結果、誰の目から見ても明白なキャリアアップ(つまり、大幅な収入増をともなったキャリアアップ)ができた人というのはかなり希だ。 ちなみに個人的に、ああこの人は留学しなければよかっただろうにな、と思ってしまうのは、どのような形であれ、留学を終えた後に不平不満を言う人だ。学校をドロップアウトしたことになんとか「自分ではどうにもならなかった」理由をつけて言い訳をする人、日本で留学したこと(英語がしゃべれること、日本の学生とは比べものにならないくらい勉強させられたこと)が評価されずに怒り出す人などなど。 もちろん最近は親にレールを敷かれて、自分でもわけのわからないうちに留学している人も多いような気もするから、そういった事情であれば万が一途中でめげてしまった場合、かろうじて「親のせい」にもできるような気がする。 しかし今回主眼をおいている、多少社会経験を積んでからの留学の場合、そりゃ留学の決心をしたのは自分でしょう。ということは大人として結果責任も負うべきではないだろうかとも思う。本当に自分にはどうにもならない理由で日本に帰らざるをえなくなってしまった人もいるとは思うけど、留学を途中で断念する理由はたとえば「留学資金が底をついた」「プログラムが厳しすぎた」などなど。えっ、それって留学する前にわかってたことじゃない? そして「日本で英語がしゃべれることが評価されない」というのも、渋谷のセンター街のにーちゃんねーちゃんでもブロークンな英語を振り回すご時世、もういやというほど知られていることだと思うけど。そして日本に帰ってから過去をふりかえって不平不満を言っているようであれば、それは「失敗」と言えるのではないかと思っている。 さて話を戻すと、へたをすれば20代後半以降、そして30歳を超えてからの留学は、2~3日前のコメントでそおぷさんも指摘されているように、「現実逃避」「自分探しの旅」などと揶揄されることがある。 「自分探しの旅」についてだけど、もし本当に留学をしてから何かを見つけるつもりだったら、留学したところで現地で自分を見失なってしまうことが多いような気がする。しつこいようだけど、無論例外はある。海外に出て、新たなものと劇的な出会いをし、それにのめりこんで大成する、という例は探せばあるだろう。ただ、あくまでも自分の周りを通り過ぎていった「自分探し系」の留学生を見ていると、結局どうやら捜し物は見つからなかったような人が多かった。 「現実逃避」についてはまず現実とは何か、ということを考えてみたい。ここで言われている現実とはどうやら「周りの人が決めた現実」のことではないだろうか。つまり留学=日本の社会の現実からの逃避ということなんだろうか。ただ、現実はもう一つある。自分という現実である。これからはなかなか逃れることはできない。なので留学先でも自分という現実は歴然と存在し、逆にそれから逃避したらむしろ目標の達成に至ることができない。そういった意味では留学はむしろ現実を直視する場とも言えるような気もする。 留学中はなんか仏門に入って修行をしているようだな、と思ったこともある。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[留学レビュー] カテゴリの最新記事
|
|