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CATのアメリカ東海岸留学

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Feb 13, 2009
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「人口減少社会の設計(松谷昭彦/藤正巌著 中公新書)」という本を読んだ。著者のお一人は元官僚で、またお二人とも一般的に言われるところの「学者」だ。官僚の視点は一般国民の日々の生活の実態からは乖離しており、また学者の考えることは机上の空論というのは時に正しいが、中には正鵠を射ている論点もあり、肩書きを見た瞬間に異をとなえはじめるというのも時に正しくないと思う。少なくとも「大局を見ている」という点では民間とはまた違った視点をもっていると思う。

さて、この本の中では人口減少社会では(ちなみにこの本の内容は、日本の人口減少はもちろんのこと、グローバル規模、特に先進諸国における人口減少傾向も前提として書かれている)国際的にも国内的にも分業化、つまり日本国内で全ての製品を作ることが困難になり、おのずと一部の製品、商品については他国任せとならざるをえず、日本も逆に分野をしぼりこんで「得意分野」をもたなければならないとしている。

この主張を理解するには極端なケースを考えてみればいいと思う。たとえば人口が100人の国があったとしたら、その国内で効率よく作ることが出来る製品というのはごく限定されたものとなる。無限の資源と無限の時間があればもちろんいかなる製品でも作り出すことができるかもしれないけれど、その間に国民全員餓死してしまうだろう。もちろん人口減少社会といっても今日明日にでも日本の人口が激減するわけでもないけれど、少なくとも物作りに携われる「生産人口」はこれから急減することは念頭におかなければならない。

ところで良く言われることだけど、日本の教育や社会システムもジェネラリストの人材を育てるように出来ている。さてこれは「分業」という面から考えるとどうだろう。

これがいい例なのかわからないけど、ゲーム世代なので、ドラゴンクエストなどに代表されるロールプレイングゲーム、いわゆるRPGゲームにたとえてみよう。RPGゲームの中には職業という概念があるものがあり、職業によって身につけられる能力が限定されていたりする。たとえば魔法使いであれば魔法を覚えられるが、物理攻撃能力は育たず、戦士であれば、物理攻撃の能力が高められるが魔法は覚えないといったかんじ。もちろん魔法使いは弱い魔法からだんだん強いものが身についていき、戦士も「徐々に」物理攻撃能力が強くなっていく。多くのゲームでは、ゲーム途中での転職も可能で、転職をすれば新しい職業の能力をまた一から身につけていくことになる。なので、たとえば効力は弱いながらも魔法を使える戦士や、そこそこの物理攻撃能力を備えた魔法使い、なんていうキャラクターを育てることもできる。

RPGゲームの目標は当然最後に待ちかまえている強いボスを倒すことだ。

さて、限られた時間の中でこの目標を達成するとしたらどのようなキャラクターが必要であろうか。ちなみにあるキャラクターが様々な職業を転々としてそれぞれの職業特有の能力をつまみ食い的に身につけている間、もう一人のキャラクターを一つの職業にじっと腰を据えさせていれば、そのキャラクターはその職業にかかる能力に極めて秀でているキャラクターに育ち上がる。そしてボスを倒すのに必要なのは、後者のキャラクターだ。もちろん物理攻撃に強いキャラクターだけでは勝ち目がないから、同じグループの中には魔法使いも必要になる。ただ必要なのは魔法に極めて秀でている魔法使いだ。様々な能力は身につけているものの、そのどれもが中途半端キャラクターしかいない場合、途方もない人数をそろえない限りボスを倒すことはできない。それでも人材がふんだんに供給され続けている間は「束になってかかる」という手法がとれなくもないが人口減少社会では、そういった「余裕」はなくなる。

つまり冒頭の本の著者は、限られた人的資源、RPGゲームで言うならばプレイヤー(が使える時間)やキャラクターの数が限られているのであれば、個々のキャラクターの専門分野を集中的に鍛えるべきで、「その他の中途半端な能力を育てる余裕などない」か、少なくともそのような行為は極めて効率が悪い、ということを言いたいのだと思う。

以下に、著者の疑問提起部分を引用しておく。

「国際分業と資源の集中投入の考え方は、今野の人口減少下の経済において必須のものとなる科学技術開発力の向上の面からも必要である。・・・(ところが日本では)あらゆる産業分野における技術開発についての女性のあり方と小学校からの教育プログラムが提案されている。どうして全ての産業分野について技術開発を進めようと考えるのだろう。そしてなぜ国民の全員が技術開発のための素養を身につける必要があるのだろう(P154~P155)。」

今のところ日本社会は日本語で成り立っており、基礎教育からはじまり職業トレーニングに至るまでまずは日本語で行われる。そのような状況においては英語ははあくまでもプラスアルファの時間と労力をかけて「追加しなければならない能力」だ。さて、人口減少社会でそのような事をしている余裕はあるのだろうか。





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Last updated  Feb 13, 2009 08:15:35 AM
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小林真奈@ 質問です。 こんにちは。 アメリカ留学コンサルタン…
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