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カテゴリ:世界における日本の地位低下
看護師目指す外国人、落ちても「特定技能」へ 政府検討
海外から呼び寄せた介護福祉士や看護師を目指す人材が、万が一資格を得られなくても「特定技能」の滞在資格は認めて引き続き国内の人手不足を補う要員になってもらおうという内容。 個人的に、看護師はアメリカを含めた海外移住を考えた場合に非常に有利な資格だと思っている。 自分がいるアメリカの田舎町の病院ですら日本人看護師の方が何人かいらっしゃる。 看護師のアメリカでの待遇は日本のそれとは雲泥の差であり、それが理由で日本で看護師をやっているうちにアメリカ移住を考るようになった方もいらっしゃるだろう。 また、看護師になりたくてなったというよりは、海外移住の足がかりとして看護師の資格をとったという人にも何人か会ったことがある。長い道のりとはなるが、まずは看護師として移住してしまって、滞在資格の維持に必要な職種の縛りがなくなる永住権をとってから自分が本当にやりたい仕事に転職というのもあり得る選択肢だ。 そのようにしてかなりの人数の日本人看護師が海外流出していると思われるが、その一方で、海外から看護師候補の人材を「輸入」せざるをえなくなっているというのは、なんとも皮肉な状態と言わざるをえない。 「流出」を止める近道は待遇の改善だろうが、長期的に経済が地盤沈下していく日本にそれを求めるのも難しい。 上記の記事への「資格の水準に達していない者にそのような待遇を与えるのはとんでもない」などというコメントも見かけるが、コメントをつけたご本人も含めて、日本に「それではそれだけの高度な人材を引き止めるだけの対価を支払えるか」についてどう思っているのかを聞いてみたい気もする。 ちなみに見方を変えれば、上記のような特定分野の人材不足を補うために海外から人を呼び寄せ資格をとらせるという日本のシステムは、日本に魅力が無ければさらに先の「本当に移住したかった国」への移住の踏み台として使われてしまうだけになる可能性もある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 13, 2019 10:11:28 AM
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